炭酸飲料水を代表する飲み物といえば、ソーダに続きコーラが上位に上がってくるでしょう。
コカコーラやペプシは皆さんに馴染みのあるコーラのメーカーですが、それに似たスーパーの自社ブランドでもコーラを販売しているところは日本でもフィンランドでも多くあります。
では、ロシアがまだソビエト連邦だったころに開発されたコーラ、バイカル(Baikal)をご存知ですか?
バイカル(Baikal)ってどんな飲み物?
このコーラに似た飲み物はバイカル(Baikal)という名前で売られていますが、ロシア語では「Байкал」と書きます。
コーラに似ているだけあって、これはロシアがまだソビエト連邦だった頃にコカコーラと引き換えに開発したドリンク。
多くのコーラ製造会社はそのレシピを非公開としている事で有名で、内容成分は大雑把に説明されている事が多く少し謎めいています。
ではこのバイカルに含まれている成分は何でしょう?
- セイヨウオキドリ(セント・ジョーンズ・ワート)
- カルダモン
- 甘草
- ユーカリ
- 月桂樹
- クエン酸
などが成分として含まれており、
あとは、ロシアのコウギ属の木の根と黒茶の抽出物で味付けされています。
見た目は皆さんがよく知るコーラとなんら変わりありません。
もし、コップに注がれているものを目の前に出されたら「あ、いつものコーラだね」と思ってしまうほど。
しかし、味の方は一般的なコーラをよく飲む人には「あれ?なんか違う」と気づく様なドリンクです。
なんでまたソ連がコーラっぽいのを作ったのか?その背景
このバイカルの誕生は1980年のモスクワ夏季オリンピックに関連しています。
実はコカコーラはソビエト市場にはこの頃、存在していませんでした。
(ちなみにコカコーラが日本に初めて上陸したのは1914年の大正3年です。)
代わりに、ペプシは1960年代後半にソビエト市場で独占権を交渉することに成功しています。
バイカルはというと、1976年にコカコーラのソビエト版として開発されたのがきっかけです。
1980年のモスクワオリンピック開催が決定し、このために何かヒットするレースドリンクをソ連は必要としていました。
そこでバイカルが立ちあがり、開発から一年後の1977年には色々と更新され、モスクワ夏季オリンピックでは公式ドリンクとなったドリンクなのです。
「バイカル(Baikal)」とインターネットで画像検索すると湖の写真がいっぱい上がってくることと思います。
ドリンクのバイカルよりも湖の方が有名な証拠で、このバイカルがいかに現在世界ではマイナーなのかが伺えますね。
実は、このバイカルという商品名は、ドリンクの「純度と自然の独自性」を反映することを目的としているため、世界で最も深い湖であるバイカル湖にちなんで名付けられました。
ロシアの隣の国フィンランドでも珍しい炭酸ドリンク
このバイカルをフィンランドの一般的なスーパーマーケットで見つけた人が珍しさと嬉しさのあまり、興奮してしまったという話もあります。
ロシアでは今でも普通に売られているそうですが、いくら隣の国といえどフィンランドではロシア系またはエストニア系の特別なスーパーに行かなければ手に入らない様なドリンク。
が、昨年末からバイカルはより広くフィンランドの一般的な大型スーパーの店舗で、数は少ないながらも目にする様になりました。
このバイカルというコーラドリンクは今でも昔ながらのレシピで作られています。
ちょっと興味を持たれましたか?
現在では個性派な味のコーラや透明なコーラが販売されたりと話題にもなりましたね。
もし、どこかでバイカルを見かけたらどんなものか味わってみてください。
あ、そうそう実はフィンランドでは最近、シナモン味のコーラが売られる様になりました。
美味しいかどうかは人それぞれですが、興味のある方は一度「Kaneli cocacola zaro」で検索してみてください。笑
バイカルとシナモン味のコーラ、どちらが美味しいのだろう。。。笑
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