フィンランドで売られているソ連で開発されたコーラ・Baikal(バイカル)

公開日:2020年10月16日  関連分類:


 

炭酸飲料水を代表する飲み物といえば、ソーダに続きコーラが上位に上がってくるでしょう。

 

コカコーラやペプシは皆さんに馴染みのあるコーラのメーカーですが、それに似たスーパーの自社ブランドでもコーラを販売しているところは日本でもフィンランドでも多くあります。

 

では、ロシアがまだソビエト連邦だったころに開発されたコーラ、バイカルBaikal)をご存知ですか?

 

 

 

 

バイカル(Baikal)ってどんな飲み物?

写真引用:https://www.chegroup.fi

 

このコーラに似た飲み物はバイカル(Baikal)という名前で売られていますが、ロシア語では「Байкал」と書きます。

 

コーラに似ているだけあって、これはロシアがまだソビエト連邦だった頃にコカコーラと引き換えに開発したドリンク。

 

多くのコーラ製造会社はそのレシピを非公開としている事で有名で、内容成分は大雑把に説明されている事が多く少し謎めいています。

 

ではこのバイカルに含まれている成分は何でしょう?

 

  • セイヨウオキドリ(セント・ジョーンズ・ワート)
  • カルダモン
  • 甘草
  • ユーカリ
  • 月桂樹
  • クエン酸

などが成分として含まれており、

 

あとは、ロシアのコウギ属の木の根と黒茶の抽出物で味付けされています。

 

 

見た目は皆さんがよく知るコーラとなんら変わりありません。

 

もし、コップに注がれているものを目の前に出されたら「あ、いつものコーラだね」と思ってしまうほど。

 

しかし、味の方は一般的なコーラをよく飲む人には「あれ?なんか違う」と気づく様なドリンクです。

 

 

 

 

なんでまたソ連がコーラっぽいのを作ったのか?その背景

このバイカルの誕生は1980年のモスクワ夏季オリンピックに関連しています。

 

 

実はコカコーラはソビエト市場にはこの頃、存在していませんでした。

(ちなみにコカコーラが日本に初めて上陸したのは1914年の大正3年です。)

 

代わりに、ペプシは1960年代後半にソビエト市場で独占権を交渉することに成功しています。

 

 

バイカルはというと、1976年にコカコーラのソビエト版として開発されたのがきっかけです。

 

1980年のモスクワオリンピック開催が決定し、このために何かヒットするレースドリンクをソ連は必要としていました。

 

そこでバイカルが立ちあがり、開発から一年後の1977年には色々と更新され、モスクワ夏季オリンピックでは公式ドリンクとなったドリンクなのです。

 

 

「バイカル(Baikal)」とインターネットで画像検索すると湖の写真がいっぱい上がってくることと思います。

 

ドリンクのバイカルよりも湖の方が有名な証拠で、このバイカルがいかに現在世界ではマイナーなのかが伺えますね。

 

実は、このバイカルという商品名は、ドリンクの「純度と自然の独自性」を反映することを目的としているため、世界で最も深い湖であるバイカル湖にちなんで名付けられました。

 

 

ロシアの隣の国フィンランドでも珍しい炭酸ドリンク

このバイカルをフィンランドの一般的なスーパーマーケットで見つけた人が珍しさと嬉しさのあまり、興奮してしまったという話もあります。

 

ロシアでは今でも普通に売られているそうですが、いくら隣の国といえどフィンランドではロシア系またはエストニア系の特別なスーパーに行かなければ手に入らない様なドリンク。

 

が、昨年末からバイカルはより広くフィンランドの一般的な大型スーパーの店舗で、数は少ないながらも目にする様になりました。

 

このバイカルというコーラドリンクは今でも昔ながらのレシピで作られています。

 

 

 

 

ちょっと興味を持たれましたか?

 

現在では個性派な味のコーラや透明なコーラが販売されたりと話題にもなりましたね。

 

もし、どこかでバイカルを見かけたらどんなものか味わってみてください。

 

あ、そうそう実はフィンランドでは最近、シナモン味のコーラが売られる様になりました。

 

美味しいかどうかは人それぞれですが、興味のある方は一度「Kaneli cocacola zaro」で検索してみてください。笑

 

バイカルとシナモン味のコーラ、どちらが美味しいのだろう。。。笑

 

 

情報・引用:Iltalehti -Moskovan olympialaisiin kehitettiin 1970-luvulla legendaarinen juoma – myynnissä Suomessakin

 

関連記事

フィンランドのクリスマスには欠かせない飲み物グロギ(Glögi)。どんな飲み物かご存知ですか?ご家庭でも超簡単に作れんるんですよ!ぜひ身近にフィンランドのホットドリンクを…...続きを読む
  牛乳といえば、私は朝ごはん。   そしてビン詰めの低温殺菌、フル脂肪の牛乳が大好きです。   みなさんは牛乳といえば何を思い浮かべますか?   コーヒー…...続きを読む
フィンランドで売られているバターミルク
バターミルクはどんな味?日本のものとフィンランドのものでは味が違うのはなぜ?そのまま美味しく飲めたりお料理に使うとワンランク美味しくなる!手軽に代用できる作り方も載せています。
白樺の樹液がものすごく美味しいってご存知ですか?美味しいだけでなく身体にもいいんですよ。最近では化粧品の成分としても使われる白樺樹液。どのように採取されるのか?売られ…...続きを読む
シードルという爽やかなリンゴのお酒をご存知ですか?国によって味もかなり変わってきますが、今回はフィンランドで人気のシードルを4ブランドをご紹介。ノンアルコールもありま…...続きを読む
キリスト系宗教国家のフィンランドでは、他の大多数の西洋国家と同じく、クリスマスが一年で最も重要な節日です。人々は出身地に戻り、家族で団らんし、一緒にいる時間を大切にし…...続きを読む

お薦めの北欧キッチンタオル

是非使う目的、場所に合わせて自分に合う一枚をお選びください。

記事が見つかりません


記事が見つかりません


記事が見つかりません

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら