フィンランドの路上喫煙が多い!?フィンランドと日本の喫煙率は? 5分でわかるフィンランド

公開日:2019年8月10日  関連分類:

 

フィンランドもしくはヘルシンキに旅に来るとよく気付かれるのですが。。。「あれ?喫煙者多いな。。。

 

その理由の一つは、フィンランドで「歩きたばこ」自体がマナー違反という概念がないからです。

 

そのため、電車降りたらフォームの上ですぐに歩きながらたばこを吸う人や駅のエントランスの近くでたばこを吸う人が少なくありません。

 

 

しかし、これはあくまでも「目に触れる」喫煙者が多いだけで、国内全体の喫煙率を表したものではありません。

 

では、果たして統計的にフィンランドの喫煙率はどのくらいでしょうか?

日本と比べたら高いのか、低いのか?

 

 

 

 

フィンランドの全体喫煙率は低いが、女性の喫煙率は高い

日本の喫煙率データを見ると、2016年全国の喫煙率は約19%です。

 

その中で、男性は約30%で、女性は約10%です。

喫煙率に関し、日本の男性は日本の女性よりはるかに高い状況です。

 

 

フィンランドはどうでしょうか。

 

 

2016年の最新データを見ると、フィンランド全体(20~64歳)の喫煙率は15%です。

その中で、男性は約16%で女性は約15%です。

 

65~84歳の高齢者において、男性喫煙率は11%で女性は7%と低いですね。

なので、全国平均すると喫煙率は15%より低いですね。

 

 

比較すると、全体の喫煙率においては、フィンランドは日本よりも4%低いですが、女性の喫煙率はフィンランドが日本よりも5%高いですね。

 

もしかしたら、フィンランドにおいて喫煙も男女平等!?

 

 

 

 

実は喫煙大国だったフィンランド

ほとんど知られていないことですが、実にフィンランドは喫煙大国でした。

 

 

1920年代のフィンランド独立直後の時代に、フィンランドは世界で最もたばこを吸う国でした。

 

 

そして、世界二次大戦の1940年代に兵士にたばこを配っていました。

このことが国民の多くを喫煙者にしてしまったのです。

終戦後、男性の76%が喫煙者となってしまいました。(女性は13%)

 

 

1950年代以降にたばこが肺がんに直接関連する医学報告が行われ、それ以降に喫煙率が少しずつ下がってきました。

 

それでも1960年代のフィンランド男性喫煙率が58%(女性14%)で、1970年代に男性喫煙率が44%(女性16%)でした。

 

 

その後も様々な法整備や禁煙活動によってフィンランド人の喫煙率がさらに下がってきました。

 

 

 

 

2030年までにたばこを根絶させたいフィンランド

たばこは様々な病気の元となることはすでに多くの科学研究報告で確認されており、国民健康保険制度を持つフィンランド財政もたばこによって引き起こされる様々な病気に多額な医療費負担で圧迫されています。

 

そのため、フィンランドは現在法規制など様々な面の整備により、2030年にたばこを根絶させたいという目標を打ち出しています。

 

 

フィンランドで今までもたばこ関連で様々な法整備が行われてきました。

 

 

例えば、1978年にたばこ関連の広告が禁止されるようになり、パッケージにたばこは健康に良くないなどの警告を表示するように義務付けされました。

 

 

1995年に職場での喫煙が禁止されるようになりました(喫煙所が設置される場合を除く)

喫煙最低年齢が16歳から18歳に引き上げられました。

 

 

更に2007年にすべてのレストランも禁煙となりました。(喫煙部屋が設置された場合を除く)

2012年にスーパーなどのたばこ小売店でたばこが直接見える場所に置くことが禁止されるようになりました。現在たばこはスーパーのレジ横の金属箱の中に置かれていることが一般的です。

 

 

 

 

そして、たばこ法全体が2016年に大幅の改正が行われ、2030年にたばこを根絶させるために下記の条項が加えられました。

  • たばこのパッケージの最低65%部分が警告文と警告写真を掲示するよう義務付けされました。
  • 電子タバコも通常のたばこと同じように規制されます。
  • たばこにビタミンやフレーバーを添加することを2020年以降に完全禁止します。
  • 住宅管理会社はベランダでも禁煙場所にする権利があります。
  • 車の中に15歳未満の人がいれば禁煙となります。

 

 

筆者はたばこを吸いません。

大切なお金をかけて大切な健康を壊す理由はどこにもありません。

 

今でもたばこを吸っている方は是非減らしていきましょう!

 

 

参考:Tabacco Free Finland 2030

参考:Official Statistics of Finland, Tobacco statistics. THL

参考:JT 喫煙者率

 

 

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1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

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Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

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