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「フェアトレード」というものを聞いたことありますでしょうか。
英語では「Fair trade」であり、日本語では「公正取引」ということです。
世界中で行われているもしくは行われてきた商売や取引の中で実に多くの部分は公平的な状態や条件で行われていないのです。
その一因は有権者が権利を濫用し、生産者に非常に不公平的な条件で働かせるからです。
「フェアトレード」は有権者が権利を濫用しないように、生産者や労働者によりやさしく、公平的な条件で生産活動に従事してもらえるようにするための制度・認証です。
我々の見えないところで起こっている悲惨な世界
日本もしくは他の先進国で生活していると、向こうの世界で毎日惨めなことが起きていることにはなかなか気付かないでしょう。
「より安く」「より多く」「より高い品質」などの条件を我々はいつも日常的に買っている商品に求めています。
それがコーヒーであったり、チョコレート(ココア)であったり、農産品であったり、使い捨ての器具であったり、手作りの手工芸品であったりします。
そして、我々は「安くて高い品質の商品」がお店の棚に並ばれていればそれだけで満足します。
しかし、それらの商品はどのように作られてきたかについて、考えてみたり、想像してみたりすることさえしたことないでしょう。
全ての商品がそのように作られてきたとは言えませんが、少なくとも一部の商品は先進国で子供や社会的な弱者の人々を搾取して作られたかもしれません。
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非常に単純な想像でわかることです。
例えば、アフリカに戦乱で両親を亡くした子供がいるとします。
その子供の生活を世話する人もいなければ、援助する政府や社会制度も存在していません。
この子供はどうやって生きていくのでしょうか。
ある日にある大人からカカオ農園の仕事があると子供は言われました。
子供にとって生きていくため、この仕事をやる以外選択肢がありませんでした。
給料は1日100円だと言われました。
「安すぎるよ」「いやだ。やりたくない」という言葉が言える立場は子供にありません。
これで子供は毎日100円の給料のために一生懸命働き、まともな教育も受けられず、一生貧困状態が続くことになりかねないです。
この100円の給料はどうやって決められたのでしょうか?
恐らく「有権者が中間取引で莫大な利益を取るため」や「先進国の消費者は安くていいものがほしいから」などの理由でその子供の給料が決められたでしょう。
※もちろん、先進国の消費者が安くて高品質の商品を求めるには何も悪くないですが、間接的に第三の世界で人々の生活を苦しめることに繋がるという可能性が存在していると言いたいだけです。
他に例えば環境破壊です。
「利益第一」という原則が働けば、環境への配慮を全くせずに雨林を開発し、工業廃棄物を大量に作り出し、地球温暖化ガスも気にせずに大量に排出する可能性があります。
結果的に同じ地球に居住している先進国の消費者が環境破壊の悪影響を受けることになります。
生産者に対する搾取行為や環境破壊をなくす(減らす)ためにできたのが「フェアトレード」です。
生産者の生活条件や環境を守るためにできたフェアトレード
「フェアトレード」という概念は最初に1960年代のヨーロッパで芽生えたのです。
当時学生団体が「援助じゃなくて正しい取引を」(Trade not Aid)というスローガンを掲げ、先進国が毎年開発途中国に経済援助を行うよりその時までの既存の取引の仕方を変えるべきと提唱していました。
その後にできた制度がフェアトレード制度です。
フェアトレードは第三者の組織が行う監査により、生産者と貿易商や取引内容が監査を受け、一定の基準をクリアできればフェアトレードの認証が受けられます。
この認証マークが商品に標記することで、先進国の消費者は自分が購入した商品が生産者を搾取して作られて商品ではなく、環境保護に配慮せずに作られた商品ではないことを確認できます。
この監査や基準は「公平」「透明」「尊敬」「会話」などの原則に基づいて制作され、行われます。
現在はFairtrade Labelling Organizations International、World Fair Trade Organization (WFTO)、 Network of European Worldshops、European Fair Trade Association (EFTA)の4つの組織で行われています。
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キートスショップが取り扱うフェアトレード商品
より公正的な取引を行ってもらうため、キートスショップはフェアトレード商品をより多く取り扱おうとしています。
現在取り扱っているフェアトレード商品はフィンレイソン関連商品及びデコランドの商品となります。
フィンレイソンのベッドシーツ関連商品は「コットン」材料を多く使用し、そのコットン原材料の一部はフェアトレード認証を受けています。
また、デコランドのフェルト製品はネパールで生産されており、同じくフェアトレードの認証を受けています。
これらの商品がフェアトレードの認証を受けたことで、コットン原材料の生産農民やネパールのフェルト製品労働者がより健全な労働条件や環境で働いてもらうことができ、環境破壊の減少や環境への配慮も増えます。
今後キートスショップは継続的にフェアトレードの認証を受けたフィンランドの製品を発掘し、取り扱い拡大していき、社会により大きく貢献できるようにしていきたいと思います。
消費者、読者の皆様も是非「フェアトレード」について理解しておきましょう!
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)