フィンランド人に愛されるロングドリンク(ロンケロ)

公開日:2018年7月15日  更新日: 2019年11月30日 関連分類:

フィンランドにある程度滞在した方や少しフィンランドのことを知っている方であれば、フィンランドの「ロングドリンク」を知っているでしょう。

 

今ではフィンランド人がサウナで飲んだり、ピックニックで飲んだりし、様々な場でロングドリンクを楽しんでいます。

 

 

本来のロングドリンクとはどういうもの?

「ロングドリンク」という名前は本来「ショートドリンク」の対照に、体積が大きく、最小120ml以上、一般的に160~400mlのドリンクを指します。

ロングドリンクはカクテルのようなアルコール混合飲料品ですが、体積が大きい分、アルコール度数が比較的に低い(薄い)のが多いです。

 

 

フィンランドのロングドリンクとはどういうもの?

しかし、フィンランドのロングドリンクは少し意味が違います。

 

フィンランドのロングドリンクが発売された理由は1952年ヘルシンキ夏季オリンピックのためでした。

 

フィンランドは1919年から1932年に渡り、厳しい禁酒令が下され、フィンランド国内の酒類飲料が少なかったです。

その後禁酒令が解除されたが、1952年にオリンピックを見に来られる大勢の海外観光客が飲むお酒が足りないという事態に陥らないため、導入されたのがフィンランドのロングドリンクでした。

 

フィンランドのロングドリンクは一般的に「ジン酒」と「グレープフルーツソーダ」の混合飲料です。

最初に生産、発売、導入した会社が「Hartwall」ですが、現在は様々な会社が製造し、販売しています。

そのため、Hartwall社製のロングドリンクには「オリジナル」と標記したりします。

 

 

※キートスショップ主催の『フィンランド森・サウナ日帰りツアー』の中で差し上げるロングドリンクはHartwall社製のオリジナルロングドリンクです。

 

ちなみに、ロングドリンクのフィンランド語は「ロンケロ」なので、フィンランド語でもニックネームも「ロンケロ」と呼ばれています。

 

では、果たしてロングドリンクは美味しいでしょうか?

一言を言うと、おいしくて飲みやすいです。

 

※他社製のロングドリンクです。

 

フィンランドロングドリンクの現在

1952年ヘルシンキオリンピックのために発売されたロングドリンクですが、バー、レストランなどフィンランドの人々の中で大好評を受け、継続販売となりました。

 

1970年代に一度販売終了になったが、人々の要望によって再発売され、現在も継続的に販売されています。

 

しかも、アルコール度数味付けなどバラエティーが増え、様々な商品が販売されています。

一般的なロングドリンクはアルコール度数4~6%で、度数の低い2.6%商品も発売されています。

また、カシス味、ヴォッカライム味、ジン・クランベリー味などもご賞味いただけます。

 

 

 

サウナドリンクとしてのロングドリンク

医学的に推奨されませんが、多くのフィンランド人はサウナでビールやロングドリンクを楽しむことを好みます

 

その一因は「社交の場ではお酒を楽しむのが一般的」且つ「サウナは社交の場の一つである」という背景がフィンランド社会にあるからかもしれません。

 

少しはいいかもしれませんが、サウナで大量にお酒を飲むのは体に負担をかけてしまうそうですので、ご注意ください。

 

もしフィンランドに来られたら是非スーパーでロングドリンクを探して飲んでみてくださいね。

 

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