日本とフィンランドはこんなところで違うの?日本のスーパーは遊園地!? 5分でわかるフィンランド

公開日:2017年12月6日  更新日: 2019年11月30日 関連分類:

え?日本のスーパーは遊園地!?

それはどういうこと?

色んなものがあって色んなことができそうだから?

もしかしたらなかなか気づかれにくいかもしれませんが、実に日本のスーパーってフィンランドのと比べたら遊園地ほど楽しい場所なんです!!

「半完成品」食料品の種類が多い!

ここでいう「半完成品」は「未完成の製品」ではなく、「最終的に消費するまで準備が必要な食料品」を指します。

例えば、味付けした生肉、調理した惣菜、鍋用のスープなどです。

もう少し詳しく例を挙げます。

フィンランドで「魚を食べたい」と思う時に「生の魚」を買うか、「缶詰めの魚」を買うか、「調理済みの魚」を買うかしか選択肢がないです。

日本だと、「生の魚」「骨が取り除かれた魚」「刺身用の魚」「調理済みの惣菜の魚」「魚弁当・丼」が買えます。アルミフォイル容器に具材が既に詰め込まれてある魚鍋まで売っています。

同じ魚を食べたいだけでも日本のスーパーから提供された選択肢はフィンランドのより遥かに多いです。

もちろんフィンランドのスーパーにも「半完成品」の食料品がありますが、種類は非常に限られています。

しかも、スーパー付属のキッチンでちょっと調理しただけで値段がかなり上がるので、やはり多くの人々は生の食材を買っています。

具材の種類が多いのはもちろん

日本は太平洋に面している島国であり、海岸線が長く、気候も比較的に温暖なので、比較にならないほど日本の魚介類具材が非常に多いです。

更に暖かい環境によって野菜や果物の種類も量も非常に多くて豊富です。

新鮮なタコ、エビ、カニなどはフィンランドでは基本的に冷凍状態しか見ません。

果物は南ヨーロッパもしくは中南米から輸入しています。

値段も呆れるほどです。フィンランドの大根は日本の6~10倍の値段、豆腐でしたら4~5倍の値段です。

なぜ半完成食料品の種類がこんなに違うのか?

たぶんこう思う人もいるでしょう。

「じゃフィンランドで様々な『半完成品』食料品を提供するとバカ売れになるんじゃない?」

筆者が思うには、半完成品食料品の品揃えが日本ほど豊富ではないことにはいくつかの理由があります。

人口と人口密度

その一つ目は「人口」ではないかと思います。

日本では人口が多く、しかもかなり密集しているので、品揃えの数を増やしてもある程度販売量は出るため、売り残りのリスクと運送コストをある程度抑えることができます。

しかし、フィンランドの人口が少なく、日本ほど密集していないため、販売量が限られている状態では、売り残りのリスクが増え、少量運送による運送コストの増大も大きいな課題になります。

仕事と帰宅時間

もう一つは「帰宅時間」に関係するのではないかと思います。

日本で働ていると、みんな午後5~6時に帰れるとは限りません。

仕事が遅くなったらやはり疲れているし、お腹空いているし、「手軽に調理して食べれるもの」や「すぐ食べれるもの」を求めるでしょう。

この市場の需要に生まれてきたのが様々な半完成品食料品ではないでしょうか。

フィンランドでは残業がかなりまれなことで、午後4時に帰宅ラッシュが生じる世界です。

そうでしたら、スーパーに寄ってゆっくり晩御飯を作ることができます。

そうしたら、値段が高くて用途が限られる半完成品食料品を買う必要性も低くなります。

こういった理由によって日本とフィンランドのスーパーでは用意された製品の形態も数もかなり異なるでしょうね。

最後に

フィンランド現地で生活していないとなかなか気づかないでしょう。こういうことは。

そして、気づいても「あれ?フィンランドのスーパーって選択肢が少ないな」と思っただけで終わるかもしれません。

もしかしたらその違いの背後には様々な理由があるかもしれませんね。

さあ、選択肢がたくさんあって面白い製品もたくさんある日本のスーパーに遊びに行きましょう!

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