皆様、こんにちは!
キートスショップ店長のケンです。
キートスショップを始めてまだ10ヶ月ですが、フィンランドに来てからは既に3年間が経ちました。
なかなか時間が経つのが早いです。。
その中でフィンランドで病院に伺ったことは数回ありました。
最初は学生だったので、学生向けのクリニックサービス(基礎医療・一次医療)があり、学生ではない一般人が行く病院には今日が初めてです。
フィンランドの医療システムは「集中型」
フィンランドに来てびっくりしたのは、町中に内科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科や循環器科などのクリニックがありません!
日本でしたら普通に町中にあって行けばすぐ診てもらえるのですごく便利ですよね。
フィンランドではそれができません。
医者に病気を診てもらいたいならまず予約を取り、「ヘルスステーション」(英語ではHealth Station、フィンランド語ではTerveysasemaと言い、地域医療センターのような場所です)の看護婦や家庭医に先に診てもらうことが必要です。
フィンランドでは看護婦でも一部の病気にに使う薬の処方箋を出すことができますので、看護婦や家庭医で対処できる患者であればそれで診療が終わります。
専門診療科の医者に診てもらう必要があると判断されたときのみ、紹介されてから地域の中核病院の専門医外来に診てもらいます。
つまり、病気を診てもらいたいなら、誰でも同じ入り口の「ヘルスステーション」に行くことになります。まずは看護婦や家庭医に診てもらうことです。
勝手に大病院に行っても救急診療以外対処されないということでしょうね。
予約制と家庭医が一次対応することで医療システムを効率化
もう一つは、救急診療以外は全て予約制です。
病院に行ってから番号を引いて待つこともできるかもしれませんが、基本は事前に電話やネットでアポを取ることです。
町中にたくさんのクリニックがあってすぐに診てもらえる便利な医療環境が揃っている日本とは違いますが、逆に医療サービスを提供する側から考えると実に効率的かもしれません。
大病院の専門医は軽い病気に時間を費やす必要がないからです。
日本にたくさんのクリニックがあるが、フィンランドではその機能もコストもヘルスステーションに集約されるので、運営コストを抑えることができるでしょう。
※フィンランドでヘルスステーションでの一次診療は無料です。
また、予約制によって、医者に空き時間がないように看護婦や医者の人数を調整することができます。
そのため、看護婦や医者には患者がいない時など暇ができてしまうことも最小限に抑えることができます。
こういうコスト削減と効率化対策を取っている制度によって、診療費無料ということが実現できているでしょうね。
今回家庭医に見てもらった筆者は二つの病気を診察してもらい、二つの種類の薬を処方してもらったが、完全無料です。
※薬代は別途かかりますが。また、筆者の在留資格は就労ですので、フィンランドの健康保険にカバーされています。
歯科の費用はとても高い!
もう一つびっくりしたのは歯科の診療価格です。
フィンランドの町中にたくさんの私立歯科クリニックがあります。(これは日本とあまり変わらないかもしれません)
しかし、とても高いです!!
一つの虫歯補填は約120ユーロ(15000円)かかります。
フィンランドの健康保険も一部カバーしますが、歯科に関しては10~20%しかカバーしていません。
小さいレントゲンを1枚撮るだけでも自己負担額で30~40ユーロとか(4000~5200円)かかります。
公立歯科病院もあり、医療費は私立の半分から三分の一程度ですので、需要が非常に高く、予約制でヘルシンキエリアでは2~3か月待ちが良くあるほど混んでいます。
筆者の持論にすぎませんが、歯科には命に直接かかわらない病気が多いし、定期的に検査をすれば、病気になりにくく、大きいな費用が掛かる大変な歯科病気にならないように自分でコントロールしやすい分野であるため、国として貴重な税金をつぎ込む必要がないという考えがあるかもしれませんね。
例えば、公立歯科病院の予約が2~3か月待ちでも、ちゃんと毎年の定期検査を予約すれば、2~3か月待っても特に問題ないはずですよね。
そういう意味でも効率的に税金を使用することに繋がるかもしれません。
フィンランドでは女性のお医者さんが比較的に多い
最後は医者に女性が多いことにびっくりです。
日本では医者の多くが男性ですよね。もちろん現在女性の医者さんがどんどん増えていると思いますが。
しかし、フィンランドに来て合計して歯医者さんに4回、通常の内科2回行きましたが、6名のお医者さん全員女性でした。
なぜでしょうかね。
その理由は想像でさえ思いつきません。
※ちなみに、フィンランド医学会の報告によると、フィンランドは1900年以降女性医師の割合が年々増加し、2010年以降は50%を超え、医師の半分以上が女性です。
【重要】海外旅行には保険をお忘れなく!
別件の話ですが、筆者の友人(日本人)はフィンランドに旅行に来て入院したことがあります。
けがではなく、様態にも問題ないですが、突然救急入院して観察が必要だったので、その入院費用はなんと1日に12~15万円くらいでした!
全額保険にカバーされたので経済損失はなくて良かったですが、皆様も海外旅行する時に是非医療保険に入っておいてくださいね。
筆者の友人は若くて極健康的な方だったので、すごくびっくりです。
最後に
海外で病院に行くチャンスはなかなかないので、今回は興味津々に行ってみました。
言葉による意思疎通や全体の流れがわからないことから不安もあったが、無事に終わってよかったです。
全体のプロセス、費用、やり方など色々体験させてもらい、色々考えることもありました。
関連記事
お薦めの北欧キッチンタオル
是非使う目的、場所に合わせて自分に合う一枚をお選びください。
記事が見つかりません
記事が見つかりません
記事が見つかりません
ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)