新型コロナウィルスが世界中で蔓延し、最初に人々の生活に大きいな影響を与えてからすでに1年以上経ちました。国によって1年半以上影響している場合もあります。
新型コロナウィルスの蔓延を阻止するもしくは遅らせるため、我々の生活が大きく制限され、旅行を筆頭に様々なことができなくなったり、やる頻度を抑えたりせざるを得なくなりました。
それでも、最近ヤフーの一般投票で「すぐに打ちたい」人はなんと「44.6%」に留まっています。
「当面受ける気はない」人は28.4%で、「様子を見てから打ちたい」人は23.9%です。
この数字は筆者にとって衝撃的です。
自分の生活にこれだけ制限がかかっても、早くワクチンを打って通常通りの生活に戻りたくないのか?と思いました。
一方、フィンランドの世論調査では、「絶対ワクチンを打ちたい」「たぶんワクチンを打つ」と回答する人は合計「81%」です。
日本人の反応とこれだけ違いました。
なぜ?
ワクチンに対する信頼度は国に対する信頼度に関連する?
とても面白いことで、ワクチンに対する信頼度は国に対する信頼度に関連するようです。
ヨーロッパ32ヶ国で行われたワクチン接種意欲調査では、デンマークとフィンランドはトップに躍り出ました。
デンマークは87%の人、フィンランドは81%の人がワクチンの接種を受けたいと答えたそうです。
そのかわり、ドイツは65%にとどまり、フランスは44%、セルビアは38%しかいませんでした。
面白いことで、国のコロナウィルス対策に対する信頼度はワクチンに対する信頼度に高く関連しているようです。
国のコロナウィルス対策に対する信頼度において、デンマークは77%満足、フィンランドは75%満足。
そして、ドイツは63%、フランスは35%、セルビアは30%しかいませんでした。
とても面白い「大衆心理」ですが、「科学」をある程度理解していればわかることですが、ワクチンの有効性はあくまでも「臨床データ」に基づきます。
国がどのような施策をしようか、政治家がどのようなことをやろうか、関係のないことです。
にもかかわらず、国に対する不信感がワクチンに対する不信感に関係するのが面白い現象です。
日本でもワクチンへの不信感と政治への不信感に関連する?
日本は様々な調査において、ワクチン接種意欲が高い国ではないそうです。
ヤフーが行ったネット調査(2021年4月~5月)では接種したい人が半分にも満たしていません。
また、東京医科大学が行った調査(2021年1月)では接種した人は62%でした。
その一つの理由は、政治に対する不信感を表しているかもしれませんね。
日々の政策や施策などから積み重ねてきた「国の言うことをそのまま全部信じちゃいけない感覚」。
ネット上のコメントでも「よくわからない新しいワクチンは国会議員から先に接種してほしいね」「コロナ対策よりオリンピック対策?」などのコメントを散見します。
政府がいかに国民の信頼を勝ち取るかが一つ大きいな課題です。
また、日本の「リスク抵抗反応」という文化的な部分も影響していると思いますね。
「新しいワクチンですし、様子を見てから打ちたい」「頭痛とか大変な副作用がよく出るから打つのが怖い」などの意見がとても多いです。
この部分は日本文化が強く影響しているかもしれません。
副作用の種類と出る確率はすでに臨床試験から下記のデータが出ています。
倦怠感:4.2%
頭痛:2.4%
筋肉痛:1.8%
注射箇所の痛み:1.4%
副作用の症状が比較的に重くなる確率0.6%です。
しかし、ワクチンを打たない対照組でも重い症状が0.5%出ているので、ワクチンが直接影響して0.6%の人に強い副作用が出たとは言えないかもしれません。
「友達がワクチン打ったら熱が出て三日間家出れなくなった」というような噂だけ信じてはいけないですよ。
以上、ワクチンの接種意欲の日本vsフィンランド比較と副作用に関する内容でした。
参考:YLE Poll: Finns and Danes more positive about coronavirus vaccine than others in Europe
参考:Helsinki Times Survey: Willingness to get vaccinated against Covid-19 high in Finland
参考:【新型コロナ】ワクチン接種を「希望する」は62.1% 「自分だけでなく、他者も守れる」という思いが接種の希望を高める
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