なぜフィンランドの家のドアが2重なのか?フィンランド雑学

公開日:2021年9月15日  関連分類:

 

フィンランド生活やフィンランド文化の中になかなか理解できない、もしくは「なぜ?」と思うところが多々あります。

 

今回はその生活の中にありながらも、なかなか気づかない疑問について、ご紹介していきたいと思います。

 

 

日本の家の入口のドアは一般的に一重だけですよね。

正面玄関のドアを開けたら、家に入るという感じです。

 

 

しかし、フィンランドの家に「2重ドア」の構造をよく見かけます

なぜ玄関入り口のドアを2重にする必要があるでしょうか?

 

 

 

 

断熱防寒のためにある2重ドア?

フィンランドの窓は一般的に2重ガラスです。

場合によって3重ガラスの窓もあります。

 

 

冬がとても寒いので、窓の断熱効果を上げ、家の熱エネルギーのロスを減らすためです。

 

 

同じ意味で、ベランダに出るドアも場合によって2重になっていることがあります。

あくまでも寒い外気から家の熱を保つためですね。

 

 

しかし、フィンランドのマンションは一般的にセントラルヒーティングですので、アパートの中でも、アパートのドアからエレベーターや階段までの廊下でも気温が同じです。

 

となると、なぜアパートのドアが2重になる必要があるでしょうか?

 

 

マンションのアパートの2重扉はやはり断熱のためだった

フィンランドのマンションのアパートの扉を見ると、大体2重になっています。

 

外扉は分厚くて重く、断熱と防火の効果があります。(大体色が付いている)

内扉は軽く、防火や防音の効果がなさそうです。(大体白色のドア)

 

外扉は外側に開き、内扉は内側に開くような方向です。

 

 

そして、鍵のあるのも外扉だけで、内扉には鍵が付いていません。

つまり、内扉には防犯の効果がありません

 

 

筆者の家では内扉を閉めったことが一回もありません。

今のところなんの問題もありません。

 

 

では、なぜ内扉が付いているでしょうか。

 

 

色々調べた結果、やはり「断熱」のためでした。

 

 

扉は1重より2重の方が断熱効果が高いので、昔のフィンランドの法律によってマンションを建てる際に、それぞれのアパートのドアを2重にしなければいけないと定められていました。

 

 

しかし、近年ヒーティングシステムや扉の断熱機能がどんどん進化しているため、内扉の意味がどんどん薄まってきました。

 

しかも、火災の際に内扉が空かなくなるリスクがあるため、フィンランドの法律は2018年に改正され、新しいマンションを建てる際に内扉をつける義務がなくなりました。

 

そのため、最近新築のマンションの多くは内扉がない仕様になっています。

 

 

フィンランドで生活していてもなかなか気づかないところで、小さな疑問ですが、雑学として楽しくお読み頂ければ幸いです。

 

 

参考:Iltalehti Tiesitkö tätä? Huoneistosi sisäovi voi olla turvallisuusriski – ei aukea tulipalon sattuessa

 

関連記事

フィンランド男性と女性の平均給料は?2020年フィンランドの最高気温は?最低気温は?フィンランド統計局の数字に通じてフィンランドのことを知っていきましょう!
2017年12月6日に独立100周年を迎えたフィンランド。その歴史について4つの時代「先史時代(12世紀まで)、スウェーデン時代(12~19世紀)、ロシア時代(19~20世紀)…...続きを読む
  日本では温泉に入ることがレジャー活動の一大イベントでしょう。 温泉旅行したり、様々な泉質の温泉に入ったり、真っ白の雪に囲まれて温泉に入ったりするのが楽しみでしょ…...続きを読む
北欧フィンランドの赤い色の家、ポルヴォーだと赤い倉庫群。あれ?サマーコテージも赤い?どうして赤いのか、気になったことはありますか?可愛いだけじゃもったいない!!違う角…...続きを読む
アイスクリーム消費量が多く、世界一アイスクリームの支出額が多いのはフィンランドです。日本と比べるとどれくらい違いがあるのでしょう。どうしてフィンランドのアイスクリーム…...続きを読む
季節的な肌荒れで悩んでいるあなた、それは花粉アレルギーのせいかもしれません。フィンランドには花粉ってあるの?その主な種類と各種ごとのシーズンをご紹介。白樺とりんごは仲…...続きを読む

お薦め3D木製蝶ネクタイ

ちょっとしたオシャレをしたい時に是非参考にご覧ください。

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら