マリメッコが、マリメッコになるまで:マリメッコの歴史

公開日:2019年10月26日  更新日: 2020年03月07日 関連分類:

 

マリメッコは、フィンランドで生まれたブランド。

その独特で特徴的なデザインは、多くの人の心を惹きつけています。

 

 

今回は、開業から60年たってもなお、変わらずに愛され続けているマリメッコの誕生に至るストーリーをご紹介していきます。

 

 

プリンテックスからマリメッコへ

マリメッコが生まれる少し前、1949年のことです。

ヴィリヨ・ラティアは、ヘルシンキに『プリンテックス』という、ファブリック専門のプリント会社を設立します。

 

 

この時、ヴィリヨの妻・アルミは、プリンテックスで展開するためのデザインについて、明確なビジョンをもっていました。

そして、それを叶えるための若いアーティストを集めます。

 

 

アルミが持っていたビジョンとは、大胆で新しいデザインを展開すること。

それはまさに、今のマリメッコに通ずるイメージと言えるでしょう。

 

 

 

 

マリメッコへとつながる小さな芽が生まれた瞬間

若いアーティストたちの中にいたのが、マイヤ・イソラ

マリメッコのデザイナーとしても知られている彼女は、アムフォーラというデザインを生み出します。

これがプリンテックスの記念すべき最初の製品のひとつでした。

 

 

アムフォーラは世間から注目を集めることに成功しました。

でも、評判に反して、売れ行きはよくありませんでした。

 

斬新なデザインがどんなに認められても、生地が売れないとなっては大問題。

 

 

この壁を打ち壊したのがアルミです。

生地の使い道として、こんなにすてきな洋服もつくれるということを世間に伝えよう!

プリンテックスの生地を使った服を作り、ファッションショーを開くことを決めたのです。

 

 

そして、当時評判が高かった服飾デザイナーであるリーッタ・インモネンに依頼して服をつくり、1951年の5月、ヘルシンキで発表したのです。

 

 

 

 

マリメッコの誕生

ヘルシンキで開催したファッションショーは大成功!

それはモデルが歩くたびに次から次へと服が売れるほど素晴らしいものでした。

 

 

ファッションショーが開催された日のほんの数日後には、「Marimekko Oyマリメッコ株式会社)」が創立。

そしてその翌年には、ヘルシンキにマリメッコのショップがオープンされました。

 

 

マリメッコの躍進

マリメッコ誕生後にやってきた新しい服飾デザイナーであるヴオッコ・エスコリン-ヌルメスニエミは、服のデザインにとどまらず、柄のデザインも担当しました。

 

彼女のデザインは高い人気を誇り、ワンピースやシャツなど、多くの商品を手がけました。

ピッコロという縦じまデザインの布を用いたシャツ、ヨカポイカがそのひとつ。

ヨカポイカは今でも高い人気を誇る、マリメッコの人気アイテムなんですよ。

 

 

 

 

女性による、女性のためのデザイン

当時、フィンランドの女性たちはコルセットで身体を締め上げ、シルエットをつくるのが一般的でした。

そこに現れたマリメッコのデザインは、女性たちにとって、それはそれは衝撃的だったことでしょう。

 

 

自然に、ありのままに、自身を解放できるデザインを。

 

女性たちがのびのびと動き回れる服を。

そんな理念でつくりあげられたマリメッコのデザインは、多くの女性たちに愛されました。

 

 

マリメッコというブランド名は、「マリーちゃんのドレス」という意味。(Mekkoはフィンランド語でドレスという意味です。)

マリメッコはまさに、女性のためのドレスをつくるためのブランドとして生まれたのです。

 

 

時代を感じさせないマリメッコの魅力

マリメッコは創立当時から、流行に左右されないデザインを展開していきました。

 

マリメッコのデザインについて、創業者であるアルミ・ラティアは、このように語っています。

 

 

「マリメッコは流行ファッションではありません。

私たちは時代を感じさせない、使い続けられる商品を作るのです。

ただ、それが偶然かつ往々にして、ファッショナブルなのです。」

マリメッコ公式サイトより引用)

 

 

 

 

アルミの持つマリメッコのビジョンは、フィンランドの国民が持つ、「一つの物を長く大事に使う」という感覚にも通ずるものがありました。

 

 

ファッションには流行というものが強く影響します。

そしてそれはとても移り変わりやすいものです。

 

 

しかし、そんな世界でもアルミは決して揺るぎませんでした。

いつでも確かな自信を持って、マリメッコというブランドを確立させていくのです。

 

マリメッコ創立から2年後に完成したブランドロゴもまさに、時代を感じさせないシンプルなデザインです。

今も変わらず使われ続けているこのロゴは、きっとこれから先も変わることなく、マリメッコというブランドを体現していくことでしょう。

 

 

関連記事

マリメッコの「Puketti Oiva」シリーズ
マリメッコの「Puketti Oiva」(ブケッティ オイヴァ)からホワイト&ブラックのシックなカラーが登場。Pukettiは花束という意味です。デザインを担当したAnnika Rimala(アンニ…...続きを読む
フィンランド著名なファッションブランドである「マリメッコ」は他社とも様々なコラボを行っています。その中でも有名なのはフィンランド航空のフィンエアー。また、日本ブランド…...続きを読む
マリメッコファンもしくは北欧デザインが好きな方であれば見逃せないヘルシンキのマリメッコ社員食堂「マリトリ(Maritori)」!マリメッコ自社製品のプレート、マグカップ、ナプ…...続きを読む
フィンランドデザインブランドのマリメッコはファッションやテキスタイルが有名ですが、マグカップも多様多彩な製品を作っています。今回はマリメッコの主なマグカップ製品を紹介…...続きを読む
フィンランド航空(フィンエアー)
フィンランドへ行くのにおすすめの航空会社ファンエアーとマリメッコのコラボ情報です。紙コップや紙ナプキン、ブランケットなど、機内で出会えるマリメッコグッツを写真付きで紹…...続きを読む
マリメッコ ノッパ新商品
今回紹介するのは2017年プレスプリングコレクションのひとつ、Noppa(ノッパ)柄アイテムです。ノッパとはフィンランド語でサイコロのことで、四角いモチーフが並んでいる柄…...続きを読む

お薦めの北欧スポンジワイプ

是非水回り、テーブル拭きなどにご活用頂きたいです。

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら