正常化に向かうフィンランド:コロナウィルスワクチン接種進捗及び制限解除スケジュール案

公開日:2021年4月9日  関連分類:

 

フィンランドのコロナウィルス状況及び諸制限について、ヘルシンキ現地よりニュースをお届けします。

 

 

フィンランドは現在、生活制限策及びワクチンの接種により、コロナウィルス第3波から脱出しようとしています。

 

 

フィンランドでのコロナウィルス第3波

フィンランドは2021年1月よりコロナウィルス第3波に襲われ、感染力の高い異変株により、2020年11月より導入した制限策だけでは歯止めできなくなっていました。

 

そのため、フィンランド政府は追加の制限策を導入。

 

公立スポーツ施設だけではなく、ジムやスポーツセンターなどの私立施設にも閉鎖令を発令し、3月より制限範囲を拡大。

 

更に、3月中旬よりレストラン、バー、カフェの閉鎖令も追加で発令。

 

国民に対する行動制限策(外出禁止令のような)も国会に提出したが、違憲との見解で差し戻されました。

 

 

しかし、様々な制限令は効果を見せ、新規感染者数は3月中旬をピークに徐々に減少。

 

 

 

 

コロナウィルスのワクチン接種は順調

「順調」という表現は筆者個人的な見解なので、あらかじめご了承ください。

 

2021年4月9日現在、フィンランドでの1回目ワクチン接種率が19.2%に達しています。

人口約550万人のフィンランドでは、すでに100万人以上が1回目の接種を終わらせました。

 

 

医療従事者のワクチン接種はすでに完了し、高齢者である80歳以上のグループは接種率85%、75~70歳のグループ接種率80%弱、70~74歳のグループ接種率も50%を超えました。

 

1回目だけの接種でも効果があるという前提を踏まえ、フィンランドでは2回目の接種を遅らせ、できるだけ多くの人に早めに1回目の接種をしてもらう戦略で進んでいます。

 

 

現在フィンランド健康福祉局(THL)の推測では、4月中旬ごろに高齢者のワクチン接種が完了し、5月中旬に全年齢のハイリスクグループの接種が終わり、一般市民へのワクチン接種は早ければ5月中旬から始まるそうです。

 

6月末までに労働年齢人口の半数が1回目の接種を終わらせ、7月もしくは8月までに労働年齢人口の全数が1回目の接種を完了すると予定しています。

 

 

早ければ、夏もしくは秋には全人口のワクチン接種が終わる見込みです。(16歳以下はワクチンを打ちません)

 

 

フィンランド政府が制限解除スケジュール案を公表

昨日にフィンランド政府は制限解除スケジュール案を公表しました。

 

あくまでもワクチンの進捗及び新規感染者数の推移を見ながら調整するとのことですが、現在では下記の制限解除スケジュールを予想しているそうです。

 

 

  • 4月中:緊急事態宣言解除、レストラン・バー・カフェの営業再開、小中学校の対面授業再開。
  • 5月中:図書館や博物館などの公立施設再開、高校の対面授業再開、子供の室外イベント許可。
  • 6月中:一般イベントの一部再開、成人向けの室外イベント許可、EU内移動制限解除。
  • 7月~8月:フィンランド国内の制限をほぼすべて解除。

 

 

まだまだ確定ではないことが多いですが、ワクチンが順調に進み、感染者数が減っていくことでフィンランドでの生活が通常通りに戻っていくことを祈るばかりです。

 

 

参考:Helsinki Times YLE: This is how Finland plans to re-open society this spring and summer

 

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