フィンランド北部ラップランドで北極圏55キロハイキング!Hetta-Pallasルート(2)

公開日:2020年9月23日  関連分類:

 

旅の一日目は移動日でした。

 

ヘルシンキからIntercityの特急列車に乗り込み、8時間でラップランドの玄関都市ロヴァニエミに到着。

そのまま長距離バスに乗り替え、4時間半後の夜10時にハイキングの出発地であるHetta村に到着。

 

 

田舎の村なので、一般住宅から離れた森や草原(キャンピングするため)を見つけるのは難しくなかったです(グーグルマップでも事前に確認済み)。

我々は村の中心部から徒歩15分程度の薄い森で一晩キャンピングしました。

 

※フィンランドには自然享受権があるため、他人のプライバシーを侵害しない前提で国有の森でも私有の森でも自由にキャンピングすることが許されています。

 

 

 

 

ラップランドの国立公園にある無料で自由に使える宿泊小屋

我々は今回55キロのハイキングルートの中にどこに宿泊小屋があるか、間の距離がどのくらいあるかをすべて事前に把握しておきました。

が、当日の宿泊地をどこにするかは当日に決めるスタイルにしました。

 

なぜなら、当日の体の状況、荷物の状況、天気の状況を見て当日に決めたほうがいいと思ったからです。

 

 

ちなみに、55キロのルートは一般的に4日間で歩きますが、今回我々が5日間を予定しているため、他の人よりもフレキシブルにスケジュールを調整できます。

 

 

フィンランド南部の国立公園と違い、ラップランドの国立公園には無料の宿泊小屋(Wilderness Open Hut)があります!

宿泊小屋には広い木製のベッドがあります。

宿泊者はその上に持参したマットと寝袋を敷いて寝る形です。

 

古い小屋は小さくて4~6人程度しか寝れないが、新しい小屋は大きくて20人同時に宿泊することができます。

 

 

更に、木材式の暖炉ガスストーブが設置されている小屋もあり、無料で使える施設としては素晴らしいとしか言いようがありません。

(すべてフィンランドの税金です)

 

 

もちろん、無料の小屋は予約できないので、満員になると中で寝れなくなるため、基本ハイキングに来るみんなはほぼ100%自分のテントを持っています。

 

また、同じ設備が備える有料宿泊小屋もあり、事前に国立公園管理係りに予約できるため、有料小屋を使うとテントを持参する必要がなくなります。有料予約小屋は一泊20ユーロ(約2500円、ユーロ=125円)で、旅行者全体の5%ほどの人しか利用していないという感じです。

 

 

 

 

ハイキング初日:Hetta – Pyhäkero 8キロ

旅の二日目はハイキングの初日です。

 

この日は日曜日。

天気予報は時々晴れ、時々雷雨で、とても不安定な天気でした。

 

 

Hetta村にある唯一のスーパーは日曜日に11時開店の予定で、我々は最後の必須品調達チャンスを掴むため、11時にスーパーに来て、ハイキングは12時半くらいのスタートにしました。

 

 

スーパーで1キロのサングリアを買い、筆者の荷物が23キロになりました(汗)

23キロは結構重いです。特に筆者のバックパックは7千円程度の安いやつで、お薦め適切重量である15キロを大幅に超え、結構無理したと思います(汗)

 

 

Hetta村からハイキングルートの始点の間に湖があるため、ボートで渡る必要があります。

我々はkorulaaksoのボートサービスを利用しました。

 

Kurolaaksoの店主は宝石店、カフェ、ボートサービスの複合施設を一人で運営しているかわいいらしいお爺さんです。

 

 

 

 

格別なラップランドの森と初日の小屋

去年一年中に100回以上森を歩いた筆者にとって、ラップランドの森はやはり格別です。

 

気候がより厳寒なのか、ラップランドの森は薄いですね。

木がより小さく、木と木の間の間隔がより広いです。

 

 

そして、草の種類、苔の種類、ベリーの種類も南フィンランドと一部違います。

 

これらの違いを目にするとやはり新鮮感が溢れてきます。

 

 

初日の午後は8キロを歩き、ラップランドの森の洗礼を受け、途中に沼地、湖、きれいな虹に出会い、たまに暖かい日差しもありました。

(昼食は雨の中で食べました、笑)

 

 

初めての宿泊小屋に午後3時すぎ頃に到着しました。

その場所の名前は「Pyhäkero」です。

 

 

木材式暖炉、ガスコンロ付きで約5人同時に寝れる宿泊小屋一棟、トイレ小屋、室外のキャンプファイヤー場、カフェ一軒(夏期の平日のみ営業)、井戸一個が設置されている場所です。

 

我々の到着が早い時間だったので、宿泊小屋には誰もいませんでした。

 

 

到着直後に大雨が降り出し、我々にとってとてもラッキーなタイミングでした。

 

そして、今日どうするかを決めなければいけません。

ここで宿泊するか、さらにハイキングして次の宿泊小屋まで行くかです。

 

 

続く。

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2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

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