本場フィンランドのサウナ・サウナの温め方が意外すぎた!

公開日:2020年9月2日  関連分類:

 

サウナはフィンランド人にとって生活の一部であり、大切な伝統です。

 

想像するよりも遥か昔から親しまれてきたサウナ。

 

ある人はサウナが好きだったり柔らかいロウリュ (蒸気)が心地よく感じたりと好みは人によってそれぞれ違うように、どのようなサウナが正しいのかについての習慣や考え方も大きく異なることがあります。

 

それは時折、フィンランドのSNSコミュニティーでも色々と意見が交わされることも。

 

今回は想像もしなかった意外なフィンランドのサウナ事情をちょっとお届けしましょう。

 

 

 

 

サウナを温めるのにまさか開けっぱなしがいい?!

 

サウナに入るためには、まず室内やサウナストーブを温める必要が必ずあります。

 

 

フィンランドでは自宅やコテージでサウナが温まり入浴準備OKとなると家族や友人に

 

「サウナが温まったよー!もう入れるよー!!」とも言いますが、

 

サウナができたよー」という人が多く、

 

サウナ室を温めることを「サウナを作る」と表現します。

 

 

さてそんな「サウナづくり」ですが、この方法が人によって違うことが発覚しました。

 

 

Facebookの「Mökkihöperöt」というプライベートグループのコミュニティー内にて、

 

サウナ室を温める時にはサウナ室のドアを開けっぱなしにしてストーブを加熱するという意見が交わされています。

 

え?!どういうこと?!

 

 

 

 

最高のロウリュのサウナと賞賛?!

 

サウナ室を温める時は、もちろんフィンランドでも常識としてサウナ室のドアは閉められています。

 

なにせ室内の温度が上がらないからという理由です。

 

が、この常識破りとも言える意見に、まさかの「私も!」「ウチも!」という声があがってきました。

 

 

サウナ室のドアを開けたままストーブが温められ、サウナ入浴する時だけドアが閉められるという方法だそうです。

 

 

コミュニティー内のある男性は、3つの異なるサウナをこの方法で試したと言います。

 

 

参考:サウナの種類は3つ!本場フィンランドのサウナとは?

 

 

「この方法でサウナ入浴すると最高のロウリュを楽しめるんだよ。もう前のような最初からドアを閉めてサウナを温める方法には戻れないね。」

 

とのこと!

 

まさかです。

 

 

ドアを開けたままサウナ室を温める理由は他にもあった

フィンランドの一部のサウナーたちには、このドアを開けておく方法はより良いロウリュの方法だと言っています。

 

(自分なりに)最高のロウリュを感じられるから、という意見も多い中、他にも理由やメリットがあるという人も。

 

例えば、

ドアを閉じたままサウナ室を温めると、暖房中にサウナベンチがとても熱くなりすぎてしまい、足を踏み入れるのをためらう人がいるため、ドアを開けてサウナを温めるという人もいます。

 

 

その他、

フィンランドの自宅サウナ含む多くのサウナは、サウナ室とシャワー室がつながっているところが多く、このシャワー室も同時に温まるようにわざとサウナ室のドアを開けたままにしておく人もいます。

 

写真引用:https://www.is.fi/ kuva:Emilia Anundi

 

例えば、シャワー室に暖房がないコテージの場合には、極寒の冬、寒さのストレスを感じることなくシャワーを利用できるので良いのだとか。

 

 

フィンランドのサウナライターはこの意見にどう思う?

Saunologia.fiのウェブサイトの創設者であり、アールト大学の製品設計も数多く手掛けているラッシ・リーッカネン氏(Lassi A. Liikkanen)の意見を聞いてみましょう。

 

彼はサウナの設計にも詳しいサウナー。さすがにこの人はこの「ドア開けサウナ暖房方法」には頷かないだろうと思いました、が!

 

意外にも「ドアを開けたままサウナを作ることはよく知っている」とのこと!!

 

 

彼によると、

 

スモークサウナは既にドアが空いている状態で暖房されています。これは、ストーブを熱くしますが、サウナ室内は過熱しませんよね、と。

 

 

特に、過熱したサウナストーブでは、この”ロウリュトリック”はまともな蒸気を得るために重要だとも言います。

 

ロウリュをおこすためにサウナストーブの石は熱くなりますが、サウナ室を熱くしてもロウリュにはならないとのこと。

 

ごもっともな意見です。

 

 

例えば、小さなサウナ室に大きなサウナストーブを設置する場合、ヒーターは効率が高すぎる可能性があり、このような場合はサウナ室が熱くなりすぎることがあります。

 

適切に寸法設定されたサウナストーブが設置されている場合、電気サウナでは約30分〜1時間でサウナ室の入浴の準備が整います。

 

 

 

 

どちらが正しいとは言えないサウナ。

 

SNSのコミュニティーでも最終的には「これも好みの問題」ということで締められています。

 

 

この「ドアを開けっぱなしでサウナ室を温める方法」、一般的にはフィンランドでもびっくりされる方法でもあり、そこまでメジャーではありません。

 

証拠にニュース新聞で取り上げられるほどですから。笑

 

皆さんは、この方法どう思われますか?

 

 

*サウナ3種類!電気・薪・スモーク、実際に入るとどう違う?

参考:フィンランドの電気サウナ・薪サウナ・スモークサウナを比較評価

 

 

情報・引用:Ilta-Sanomat -”Parhaimmat löylyt” – Joni kokeili erilaista tapaa lämmittää sauna, eikä vanhaan ole enää paluuta

 

関連記事

フィンランドには日本人が思いもつかないようなサウナがたくさんあります。車のサウナなんて序の口。びっくり意外なサウナを作ってしまったフィンランドのサウナを5つ紹介します!
フィンランドのサウナ、男女混合はどこのサウナ?男女別サウナはある?水着はダメ?全裸なの?家庭サウナでの暗黙の了解?!本当のところフィンランド人男女はどう思っているの?…...続きを読む
フィンランドでサウナをしながら釣りをするという面白いアイデアでギネス登録にチャレンジした男性のお話です。やっぱりちょっぴり面白いフィンランド人、ツッコミどころがあって…...続きを読む
サウナが盛んなフィンランドには更にサウナの州があります。どんな理由でこの地域に「サウナ」が付けられたのか5つの理由をお教えしましょう!サウナ目的にフィンランド旅行を考…...続きを読む
    サウナ未経験の方にとってなかなか難しいですが、サウナの温度って何度くらいなのか、サウナに入るときは何分くらいサウナの中にいるべきか、わからないですよね。…...続きを読む
ロウリュとアウフグースの違い、そしてフィンランド式サウナ・ドイツ式サウナの違いを詳しく説明します。サウナ探しのお役に立つこと間違いなし!違いが分かれば自分好みのサウナ…...続きを読む

お薦めの北欧スポンジワイプ

是非水回り、テーブル拭きなどにご活用頂きたいです。

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら