2018年の世界幸福度ランキングではフィンランドが堂々の第一位に輝いています。
その理由について、下記の記事でもご紹介させて頂きました。
しかし、同じヨーロッパにあるイギリス出身の記者から見ると、フィンランドの世界幸福度ランキング一位というのはどういう意味に感じるのでしょうか。
今回はイギリス国営放送BBCの記事を元にイギリスの記者から見たフィンランドの幸福度についてご紹介していきたいと思います。
参考記事:Why the Finns don’t want to be happy?
思ったよりも高いフィンランドでの信頼度と安全性
もし読者のあなたが海外で財布を無くしてしまったらパニックになりませんか?
バレーダンサーのミンナさんはフィンランドで生活し、公園のベンチに自分の財布を忘れてしまったと気付いてもあまりパニックになりません。
ベンチに戻ったら財布はそのままそこにあると彼女は思っています。
※もちろん、なくさないように気を付けるのは一番重要ですよ!
そうです。ここはフィンランドだからです。
「ここは安全です。
フィンランドに住む人々がこの国、この場所に感じる一つ大きいなことは「安全」でしょう。」
とミンナさんが言いました。
知らない人に対する信頼感と環境に感じる安全はフィンランドを「幸せな国」に導いた一つの要素です。
幸福度ランキング1位のフィンランド人は「毎日笑って過ごしている」わけではない
「世界幸福度ランキング1位」というタイトルを見ると、恐らく多くの人々は下記のことを連想するでしょう。
「フィンランドではみんな毎日笑って踊って楽しく過ごしているだろうな~」
実際はそうではないです。
そうです。
笑っているとか踊っているとか楽しそうとか、全く関係ないです!
このランキングの結果をミンナさんに聞いたら、彼女からの反応はこれです。
「この世界幸福度ランキング1位の結果に私は非常に強い違和感を感じます。フィンランド人はあまり笑わないし、内向的です。この結果を見ると『え?なんで?我々が?』と感じることもあるでしょう」
幸福度について研究しているデンマークの幸福研究機構に務めるメイクさんは世界幸福度ランキングレポートについて、意見を述べています。
「北欧の人々は一般的に内向的で無口です。もし感情表現のランキング研究を行うと、恐らく北欧はランキングのかなり下に行くでしょう。しかし、世界幸福度ランキングが表したのはフィンランドにある『ゆとりがあり、バランスの取れた柔軟性の高い生活』ということです。」
読者のあなたにとって「幸せ」「幸福」は何でしょう?
少なくとも世界幸福度ランキングのレポートでは、幸せは毎日笑って過ごすということではなく、ストレスの少ない生活に近いことのようですね。
『ゆとりがあり、バランスの取れた柔軟性の高い生活』
「幸福度」で測ったのはクォリティー・オブ・ライフ
世界幸福度ランキングで測定したのは「感情」ではないです。
それぞれの国の生活の品質「クォリティーオブライフ」を測っているわけです。
世界幸福度ランキングレポートの共同作者の一人であるイギリスの学者はこのレポートの測定内容及びフィンランドの世界トップの幸福度について、下記のコメントをしました。
- 高いクォリティーオブライフに繋がる要素は「健康な人生」と「必要な所得」(GDP)。
- 他人にサポートできる。
- なんかあった時に誰かに頼ることができる。
- 人生において自由に決めることができる。
- 人生において何かを決める時にサポートが得られる。
- 社会構造がフラットで上下関係が少ない。
- 社会は一般的に平等である。
- 社会は弱者に援助することができる。
これらの多くは社会の「信頼性」と「寛容性」に繋がります。
これらの項目がクォリティーオブライフに繋がると研究者が思っています。
フィンランドに住む外国人も高い幸福度を感じる
しかも、2018年の世界幸福度ランキングレポートでは、それぞれの国に住む外国人を対象に同じ調査も行われました。
驚くことに、フィンランドに住む外国人はフィンランド人と同じく高い幸福度を感じているのです。
つまり、幸福度を感じることは人種や生まれの環境、小さいごろの教育に直接関係することなく、それぞれの国の制度ややり方による可能性が高いです。
フィンランドは人権にとても高い敬意を払う国です。
その同時に、フィンランドも世界で母親に最も優しい国の一つ、世界で最も優れた教育システムを持つ国の一つと評価されています。
他にも環境にやさしい政策、性別平等、ワークライフバランスなどにおいても高く評価されています。
これら様々な角度から見てもフィンランドでの生活は充実しやすいです。
充実した生活も高い幸福度に直結するでしょう。
「幸せ」に関する大事な質問
フィンランド生まれ育ちでアメリカに10年間ほど住んでいたあるフィンランド人も同じ意見を持っています。
彼女に聞けば、フィンランド人は決して毎日笑って過ごしているわけではありません。
特に寒くて暗くて長い冬の中で、フィンランド人は一般的に楽しくならないです。
しかもお酒をバンバン飲みます(笑)
しかし、彼女はアメリカでの生活を踏まえ、フィンランドにある本当の「幸せ」について、いくつかの質問に通じてよりわかりやすくしてくれました。
- 様々な種類のある生活の中で、あなたは一番欲しい生活をしているのか?
- あなたは自分の生活を作れる(コントロール)か?
- あなたには選択肢があるのか?
- 家族とゆっくり過ごす余裕があるのか?
- 毎日の生活に安全だと感じているのか?
- 社会における自分の生産性を感じれるのか?
読者の皆様も是非これらの質問を一度自分に聞いてみてはいかがでしょうか?
まとめ:幸せじゃないことをいかに取り除くことが幸せに繋がる
忘れてはいけないことは、世界幸福度ランキング調査はあくまでもそれぞれの国の全体平均値調査です。
多くの個人に当てはまらないことがあってもおかしくありません。
世界幸福度ランキング調査の意味は、どちらかというと、「それぞれの国が人々の『幸せじゃない』ことをいかに取り除くことができているか」ということを表しています。
そういう意味では、フィンランドは人々の幸せじゃない要素を取り除くことがうまいと言えるでしょう。
経済や所得的なストレスが少なく、ヘルスケアサービスの利用が簡単で便利、家を失った時の緊急サポートなどの社会福利制度によってフィンランドは「国の富」を「人々の生活品質」に転換するのがよくできているということです。
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)