2月14日といえば誰しもが知っている「バレンタインデー」。一年を通して一番世間でチョコレートが飛び交う日でしょう。
本命チョコや義理チョコ、友チョコなんて言い方も色々ある日本。
海外から見ると日本のバレンタインデーは少し変わって見えるようで、「どうしてチョコレートなの?」と他の国とは少し異なる風習がありますが、、
実は、フィンランドの「バレンタインデー」も他の国とは異なります。
フィンランドのバレンタインデーは友達の方が重要視される
バレンタインデーは国際的なお祝いの日で、主には「恋人のための日」ですね。
日本もそこは同様。
しかし、フィンランドで「バレンタインデー」は「友達の日」とされていてユスタヴァンパイヴァ(Ystävänpäivä)という記念日です。
もちろん、カップルで過ごす方もいらっしゃいますが、主には友達がメインの日。
フィンランドでは80年代から友達の日として祝われています。
日本でもカレンダーを見れば2月14日は「バレンタインデー」と記入されていると思いますが、フィンランドでは1996年以降から公式にカレンダーへ記入されるようになりました。
しかし、90年と91年にまさかのフライング。
正式な決定がなされていない年にカレンダーに誤って二度、記録されたことがあります。笑
バレンタインデー、フィンランドでは何を贈る?
日本ではあまり頻繁に使用されることのないカード。
フィンランドではクリスマスカードは定番中の定番で、一年の中で最もカードが送られたり送ったりする日ですが、それについで2番目にカードをお友達や大切な人へ送られるのがバレンタインデーです。
そして、バレンタインギフトには何がおすすめなのか広告に載せられるのも2月上旬から。
インターネットでは「バレンタインデーの贈り物は何がいいのか?」と検索し相談する人が増え出します。
さて、フィンランドのマッチング会社Eliitti Kumppaniというところが、
バレンタインギフトとして何が欲しいのか?アンケート調査されていたので、男女別でご紹介しましょう。
女性の望むバレンタインギフト:
- 花 43%
- ワインとチョコレート 14%
- ギフトカード 5%
- 香水 1%
- ジュエリー 5%
- アイデアによる 18%
- 何もいらない 14%
男性の望むバレンタインギフト:
- 花 2%
- ワインとチョコレート 10%
- ギフトカード 7%
- 香水 1%
- ジュエリー 0%
- アイデアによる 40%
- 何もいらない 40%
男性の多くは何もいらないと答えましたが、アイデアによると答えた人も同様の数だけいるのが分かります。
女性は花と答える人が多く、例えば花束やブーケ、赤いバラ一輪であっても嬉しいようです。もし、男性が女性へ何をプレゼントしていいのか明確でなければ、花を選ぶのが無難と言ったところでしょう。
フィンランド、バレンタインデーはどう過ごす?
さてギフトはさておき、バレンタインデー当日の2月14日、フィンランドの人たちは友達と一緒にどう過ごしているのか気になりますよね。
もちろん、大切な恋人と過ごす方もいらっしゃいますが、どちらにも言えることは主に、雰囲気を大切に過ごすことを重視する方が多いようです。
お金を使わなくとも、暖かいココアやコーヒーを持参して綺麗な景色が見える素敵な場所を散歩したり、スケート靴を持ってアイススケートに行ったりする方。
少しのお小遣いがあれば、友達と一緒に家でくつろぎながら持ち寄りの夕食を楽しんだり映画を一緒に見てリラックスした時間を過ごしたり、、、
スポーツ好きの方は一緒に冬の景色を楽しみながらウィンタースポーツで汗を流し、サウナでくつろぐ人もいます。
もちろん、ちょっと奮発して、綺麗な服を着て事前に予約しておいたレストランへ食事しに行く方もいるようですが、本当に素敵な思い出を作りたいなら、
お金をかけることが重要なのではなく、一緒に何か素敵なことをし、共感するというのがフィンランド人の過ごし方のようです。
「義理チョコの意味がわからない!」とフィンランド人
バレンタインデー、日本では想いを寄せる人にチョコレートを渡すのがメインイベントの大きな一つでもあります。
しかし、現在では色々な意味をもつチョコレートが存在しますよね?
中には「義理チョコ」として会社の方に渡す方もいらっしゃるでしょう。
フィンランド人には、「本命チョコ」の意味がわかっても「義理チョコ」の存在がちょっと首を傾げるような習慣と感じようで、日本語を流暢に使いこなすフィンランド人に以前、
「義理」ってそんな風に使う日本人はおかしい!!
と、言われたことがあります。
確かに「付き合いで仕方なく」という意味でもある「義理」ですが、相手のことを思って渡す「ギフト」として自分から相手に渡すのに、その言葉を使うのはどうなのだ?!と。。。
そう感じるのはごもっとも。笑
それよりも、
「付き合いで仕方なく」というのは滅多に存在しないフィンランド、
お世話になっているからいろんな方にチョコレートを渡す・ホワイトデーのお返しを期待して渡すというのはフィンランド人にとって「ちょっと歪んだ変な習慣だなぁ」と思わせるようです。
国によって過ごし方や習慣が違って思わぬところで「そういやそうだな」「甘酸っぱい思い出がバレンタインデーにはあるのにフィンランドにはないのか」などなど、当たり前だった自国の習慣がまた違う目線からの意見で色々気づくところもあります。
皆さんはどんなバレンタインデーを過ごされていますか?
フィンランドのバレンタインデーは毎年「お友達の日」として素敵な一日を過ごしています。
情報・引用:Eliittilimppani -Mitä tehdä ystävänpäivänä? Tässä ideoita ja tekemistä
情報・引用:mtv-uutiset -Poimi vinkit ystävänpäivän viettoon eri budjeteille!
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