フィンランドの政治、内閣、中央政府、大統領、首相と議会について 5分でわかるフィンランド

公開日:2019年9月17日  関連分類:

 

政治の話題は結構敏感で立場も対立しやすいため、通常は避けられるテーマです。

 

今回はフィンランドの政治をテーマにフィンランドの中央政府と政治について簡単に紹介させて頂きたいと思います!

 

 

簡単に言うと、フィンランドは大統領と首相のツートップのシステムで、国会は政党比例代表制の多政党国家です。

 

 

それではそれぞれの部分を少しずつ理解していきましょう!

 

 

 

 

フィンランドには大統領と首相が同時にいる!

他の国ではなかなか見ないですが、フィンランドには大統領と首相が同時にいます!

 

 

大統領は国民による直接選挙によって選ばれます。

任期は6年間です。

 

 

首相は4年一度の国会改選により、国会の国会議員の選挙で選ばれます。

もちろん、選ばれるのは一般的に国会多数派政党の人です。

 

 

フィンランドの大統領は実務的に外交政策とフィンランド軍の元帥となっています。

フィンランド内政の実務的なトップは首相となります。

 

 

 

 

フィンランド国会は4年ごとに改選、議席数は政党得票比例で決められる

フィンランド国会には200議席があります。

 

国会改選の際に国民は政党に票を入れます。

そして、各政党は得票比例によって議席数が振り分けされます

 

 

このようなシステムは多数の政党が同時に存在することを促します

 

 

その結果、2019年のフィンランド国会改選で議席を獲得した政党は10個もあります。

そして、過半数の議席を確保するためには最低限三つの政党が連合を組まないとできません

 

 

2019年の国会改選で一番票を獲得した政党は得票率約18%しかありません。

トップ5政党はすべて10%台です。

 

 

このような選挙システムの中では単一政党が政権を握るのは極めて難しいことになります。

 

そのため、政党間の交渉や協議も日常茶飯事になりますね。

 

 

 

 

フィンランド首相と内閣、中央政府

フィンランド国会で過半数の議席を獲得した政党連合が首相を選び出します。

 

選ばれた首相が内閣の各大臣を選び、内閣を組みます。

 

 

名目上、首相も各大臣も大統領の命令を受け、就任します。

 

 

フィンランドの中央政府には12個の省があります。

日本に似ていますが、外務省、国防省、農林水産省、国土交通省、教育文化省、経済労働省、教育文化省、財務省などが設置されています。

 

ただし、一つの省に大臣が複数いる場合もあり、2019年現在フィンランド内閣に19名の大臣がいます。

 

 

フィンランドの地方政府と自治体

国レベルには中央政府と各省庁がありますが、地方レベルは全国に313個の自治体があります。

 

この自治体を「市」で呼ぶこともよくあります。

 

例えば、ヘルシンキ市、エスポー市、ヴァンター市などがこの自治体レベルになっています。

 

 

地方自治体は各自治体議会によって運営されます。

自治体議会の改選は4年一度です。

 

 

2009年までにフィンランドには6個の州がありましたが、2010年に廃止され、フィンランド国内の決定権のほとんどが中央政府と地方自治体の2階層に委ねられます。

 

 

 

 

主要な選挙は国会議員選、地方議員選と欧州委員会議員選

このように、フィンランド国内の主な選挙は3つほどです。

 

自分の住む場所の未来を決めるのは自治体議員選です。

フィンランドの未来を決めるのは国会議員選です。

フィンランドとEUの関係もしくはEUの未来を決めるのは欧州委員会議員選です。

 

 

欧州委員会議員選は5年に一度行われます。

選ばれた議員はフィンランドを代表して欧州議会に参加します。

 

 

 

最後に、筆者としては特別に言いたいのはフィンランド政治界の女性の台頭です。

 

2019年の議会改選で47%の議員が女性で、組まれた内閣大臣も19名のうち11名が女性です。

性別不平等をなくすにはとてもいい傾向だと思います。

 

 

今後フィンランドの政治の発展にも注目していきたいですね。

 

 

参考:Wikipedia Politics of Finland

 

 

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