フィンランド語にも手話がある?日本語の手話と違う?

公開日:2019年11月7日  関連分類:

 

 

フィンランドでの公用語は

フィンランド語スウェーデン語

 

そして準公用語がフィンランド北部で使われるサーミ語です。

 

 

そしてもう一つ会話の手段が…

 

手話です。

 

ご存知かもしれませんが、手話にも日本語、フィンランド語が存在します。

 

 

日頃、必要でない人からすると触れることがほとんどない手話ですが

「え?手話って世界共通じゃないの?!」と驚く方もいるようです。

 

 

 

 

フィンランドの手話ユーザー人口は多い?

さて、フィンランドでどれくらいの人達が手話を使っているかというと、

約4000〜5000人の人達がフィンランド語の手話を、

 

そして更にプラスその他の言語の手話を使用する人々を合わせると

約10000人のユーザーがいると言われています。

 

その中でもフィンランド人が使うスウェーデン語の手話ユーザーはわずか100〜400人。

一気に幅を狭めます。

(そう、スウェーデン人が使うスウェーデン語手話とはちょっと違うんですね)

 

 

そして長い間、そのフィンランドスウェーデン語の手話ユーザー100〜400人の半数が視聴覚障害者だと思われてきたのですが、

数年前に実施された調査に基づくと、視聴覚障害者はその中でも約90人だけで

そのほとんどの方が高齢の方なんだそうです。

 

フィンランドのスウェーデン語手話ユーザーはかなり少なく深刻な問題となっています。

 

 

 

 

「猫」のフィンランド語と日本語手話、どう違う?

先ほども書いたように、手話は世界共通語ではありません

日本語には日本語の、フィンランド語にはフィンランド語の手話があるのですが

知っていくとなるほどと思うようなことがあります。

 

 

例えば、「食べる」という手話。

フィンランドでは

ものを掴むような感じで5本の指を閉じて口に持っていく表現をします。

つかみ食べのような仕草ですね。

 

 

しかし!

 

 

日本ではお箸の文化があるので

左手でお椀をもつように添え、
右手で人差し指と中指をお箸に見立てて口元へ持っていく仕草です。

 

 

他にも、動物の「猫」という手話は

フィンランドでは左手の甲を猫に見立てて右手でヨシヨシと撫でます

 

 

しかし!!

 

 

日本では当然ちがいますよ!なにせ招き猫がいますから!!

 

右手をグーにして顔の横へ持って行き、「ニャン」てな感じ
自分が招き猫になってみせるわけです。

 

 

しかし、心配はございません!!!

 

 

日本でもフィンランドでもスウェーデンでも同じ手話がありますのでご安心を。

それは、

 

バナナ

 

左でにもつバナナを右手で皮むく仕草でバッチリ伝わります。

 

 

じゃ海外で使うにはそれぞれの国の手話を全部学ばなきゃいけないのか?

いいえ、そういう時は国際手話というのがございます。

これもまたこれで覚えなければなりませんが、幾つもの手話を覚えるよりかははるかに楽です。

 

 

 

 

フィンランドで通訳サービスが充実し始める

ろう者の方達は今まで役所などでの手続き、電車や飛行機などでのトラブル時、

はたまた銀行などでの簡単な手続きや旅行先のホテルなど、

いろんな場面で話が通じずにとても大変だったそうです。

 

今までは通訳の方を予約して現場まで呼ばなければなりませんでした。

 

 

しかし、今はスマートフォンの時代です。

手話ユーザー向けのChablaと言うモバイルアプリケーションが最近、世の中に出てきました。

24時間365日対応だそうです。

 

 

今まで、ろう者にとってとても不便だったのがこれを機に、凄く手軽に気軽になり始めました。

 

 

そして、フィンエアーも「全ての人に平等な場を提供したい」と一緒になってサービスを開始しています。

(フィンエアーは 平日午前8時〜16時 + 358 9 8188878で営業)

 

 

その他、フィンランドの大手の銀行や色々なショッピング店でも協力がなされてます。

 

 

このモバイルアプリケーションを使ってのサービスを利用するにあたって料金は発生しますが、

フィンランド在住者であれば

Kela(社会保険機関)からの補助で支払われる仕組みになっています。

 

 

参考・引用:Kotimaisten kielten keskus – Suomen viittomakielet

 

 

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