※幾度の改良が積み重ねてきた外箱のパッケージ。
困難を乗り越え、世界中にコーヒーを届けるSLURP Rafael Linnankoski フィンランド人の起業ストリー(1)からの続きです。
その外箱も数々の改善改良を重ねてきた形です。
最初は「封筒」に入れて発送していました。
しかし、やはり封筒だと強度が足りず、形が崩れたり、雨水とかで汚れたりします。
今のデザインだと、1枚のカードボードを折りたたむだけで包装できるようなシンプルな仕様です。
焙煎職人は折りたたむだけで包装できるし、運送にも十分な強度を持ち、比較的きれいな状態で消費者の郵便ポストに届けられます。
焙煎職人にとっての手間を最小限にすることも無理難題がたくさんあったのです。
焙煎職人はコーヒー焙煎だけに集中したいのです。
包装や発送の手間をいかに最小化できるかがこのビジネスにおいてとても重要なことです。
ラファエルたちもこの問題に取り組み、コーヒーパッケージ袋1枚と外箱1枚のわずか2枚のパッケージで包装できる仕様を開発し、運送業者が配送物を受け取りに来る仕組みを作り上げ、見事に焙煎業者たちからも好評を受け、提携を喜んでいます。
今も様々なチャレンジに直面し、最高なサービスを提供できるよう取り組む
成長してきたSLURPは今でも様々なチャレンジに直面し、無理難題に取り組み、既存のサービスをより一つ高いレベルへ成長させようとしています。
その一つは海外進出です。
それは焙煎業者と消費者の両方を指しています。
今までSLURPはフィンランド国内を中心としてビジネスを運営してきました。
今後は海外の焙煎業者及び消費者マーケットも開発していきたいそうです。
フィンランドの焙煎業者が作ったコーヒーだけではなく、ドイツの焙煎業者や他の国の焙煎業者が作ったコーヒーを提供したり、フィンランドの消費者だけではなく、イギリスの消費者にSLURPのサービスを知ってもらったり、日本の消費者にSLURPのコーヒーを楽しんでもらったりできるように進めたいそうです。
日本に関してはすでに定期購入サービスを約3ヶ月前にスタートしました。
もちろん、コーヒーの単品での販売など、様々なサービスをスタートすることも可能ですが、まずは「定期購入」というSLURPのメインのサービスをスタートさせて様子を見ようとしたのです。
その結果、やはり日本のコーヒー消費者特徴はフィンランドのコーヒー消費者とかなり異なることがわかりました。
例えば、フィンランドでは一般的な注文は「2週間に一回200g」です。
しかも、これはとても少ない量の注文で、平均だともっと大きいな量が注文されます。
しかし、日本では一回100g程度がいいという意見が寄せたそうです。
となると、そのパッケージをどうするか、運送コストはどうなるかなどの課題が浮上し、これから検討して取り組んでいきたいそうです。
もう一つ大きいなチャレンジは「小規模焙煎業者は大量なオーダーに対応できない」ことです。
消費者から焙煎の深さなど様々な特徴や要素を指定して頂き、焙煎業者からその特徴や要素を満たしたコーヒーを届けますが、オーダー量が大きいと対応しきれなくなります。
その際に同じ特徴や要素を満たす他の焙煎業者へ一部のオーダーが振り分けられるように自動システムを作っているそうです。
システムが出来上がると、大量オーダーに対応できない問題も解決できるし、消費者には定期的に様々な焙煎業者からのコーヒーが楽しめるようになります。
SLURPのビジョンはコーヒーを楽しむことを永続可能にすること
ラファエルにとって、SLURPは「コーヒー業界を変える存在」です。
ラファエルはSLURPに通じてコーヒーを楽しむことを永続可能なことにしたいです。
今の世界ではコーヒーの生産販売など一連のプロセスは永続不可能な状態です。
自然な状態ではなく、大量生産に最適化されたコーヒー畑は最高な味を作れないし、気候変動によってコーヒーの生産可能面積も縮小しているのです。
SLURPは自然の生態系で生産された高品質で香り豊かなコーヒーを永続可能な方法で消費者に楽しんでもらいたいです。
消費者は自分が飲むコーヒーがどこでどのように生産されたかを知ることができ、100年後も200年後もこのコーヒーが人々に楽しまれることが可能だということを知ります。
「自分が飲むコーヒーが自然環境にどのような影響を与えているかも知らずとりあえず安くておいしければいいのではなく」です。
SLURPに通じて販売されたコーヒー商品自体は品質が高いこと以外そんなに変わらないかもしれません。
しかし、これからより様々な情報を提供し、消費者に自分の飲むコーヒーを知ってもらいたいそうです。
それは焙煎職人のことであったり、コーヒー産地のことであったり、コーヒー農家のことであったりします。
消費者はSLURPのサービスに通じて自分が飲むコーヒーはどのように作られ、どのように焙煎され、どのように環境に良い状態で育てられたかを知ることができるようになります。
今はまだシステム構築中ですが、今後この方向を目指して進めていきたいそうです。
筆者は知らなかったが、実にコーヒーの香りや味に関連する分子は200種類以上あります。
こんなに様々な分子をコーヒーの香りに取り入れるために、コーヒーの木が生きる生態系も豊かでないといけません。
そのため、大量生産ができるように作られたコーヒー畑より、自然の環境で育ったコーヒーの木で実ったコーヒーのほうが高質でおいしいです。
このように「コーヒー」をより消費者に知ってもらうことで特別な体験となり、コーヒー業界を変えることにつながるのです。
※SLURP社にある「コーヒー室」。ここでコーヒーが淹れられ、社員のみんなが試飲したりします。
まとめ:人々の生活をよりよくするため
ラファエルによると、SLURPの事業を行うことに大きいなビジョンがあり、日々の実務もありますが、最終的に簡単に言うと人々の日々の生活をよりよくしたい、ということだけです。
ラファエルは日本の人々に是非フィンランドのコーヒーを試して頂きたいとのことです。
日本のコーヒーは深煎りが多いですが、フィンランドでは浅煎りが主流です。
是非フィンランドのコーヒーと文化を知ってもらいたいそうです。
また、コーヒーはコーヒーだけではなく、SLURPのコーヒーはすべて透明で永続可能な運営方法で提供されています。
是非今までと違う視線でコーヒーを飲んでみてはいかがでしょうかと。
しかも、毎回違う焙煎業者からのコーヒーを楽しめるので、新しい体験もできると信じるそうです。
また、ラファエルの奥さんは日本の方で、彼女は日本に住んでいたごろはコーヒーが飲めなかったです。
しかし、フィンランドの浅煎りコーヒーを試してみたら、コーヒーの本来の味を知って驚き、これならおいしく飲める!と気づかれたそうです。
なので、今までコーヒーの味が強すぎて飲めなかった方も是非フィンランドのコーヒーを試してもらいたいそうです。
これからコーヒー生活が楽しめるようになるかもしれませんよ!
参考、コーヒーのご注文は『SLURP』へ。
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お薦めの北欧スポンジワイプ
是非水回り、テーブル拭きなどにご活用頂きたいです。
ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)