2018年フィンランド平均年金受給額は22万円!

公開日:2019年9月11日  関連分類:

 

北欧社会福祉国家であるフィンランドでは高い税金を国民に負担させる代わりに様々な社会福祉制度が設けられています。

その中では教育、健康、住宅、交通など様々な分野に公的な資金が注がれています。

 

 

社会福祉制度の中、もちろん年金は一つ重要で大きいな部分となっています。

 

 

今回の記事ではフィンランドと日本の年金制度に関し、「支給額」の角度から見ていきたいと思います。

 

 

 

 

日本の国民年金は自主納付、フィンランドの国民年金は税金から

日本では年金制度が基本的に「国民年金」と「厚生年金」の2部分に分けられています。

 

フィンランドも似たような制度で、「基礎年金(国民年金同等)」(National pension, Guaranteed pension)と「所得関連年金(厚生年金同等)」(Earnings-related pension)の2部分に分けられています。

 

 

日本の厚生年金もフィンランドの厚生年金も給与から直接天引きされ、徴収されます。

しかし、日本の国民年金は自主納付に対し、フィンランドは税金から支出されます

 

この部分が一つ大きいな違いですね。

 

 

日本の平均年金支給額が20万2千円、フィンランドの平均年金支給額が21万8千円

日本の平均年金支給額が月額20万2千円(2017年データ)、フィンランドの平均年金支給額が月額21万8千円(2018年データ)です。

 

為替レートや物価などの要素を考慮すると、日本とフィンランドのの平均年金支給額はほぼ同様とみていいでしょう。

 

 

データ出典:厚生労働省 厚生年金保険・国民年金事業の概況

データ出典:Finnish Center for Pensions Average monthly pension 1,680 euros

※為替レート:ユーロ=130円

 

 

 

 

フィンランドの年金支給額の格差が比較的に少ない

年金支給額の格差は日本とフィンランドの年金制度によって異なります。

 

日本では国民年金と厚生年金は別々のシステムで、納付額も支給額も別々で計算されます。

 

 

しかし、フィンランドでは国民年金と厚生年金の支給額はお互いに影響し合います。

厚生年金の支給額が低い人には国民年金支給額が高めになり、厚生年金の支給額が高い人には国民年金支給額が低めになります。

 

このような制度により、フィンランドの年金支給額の格差が比較的に少ないわけです。

 

 

なお、格差が少ない代わり、全体の支給額は低めに偏ります。

2018年フィンランドで支給額が16万円以下の人は全体の40%も占めています。

日本では支給額16万円以下の人が全体の約30%のみです。

 

 

 

 

また、日本と同様に男性の年金支給額も女性より多かったです。

フィンランド人男性は平均月額1898ユーロ(約25万円)をもらっているのに対し、女性は1499ユーロ(約19万5千円)です。

その差は5万5千円です。

 

なお、この差は日本より少ないです。

日本で国民年金と厚生年金を合わせた男性と女性の月額支給額の差が6万9千円に達しています。

 

 

日本とフィンランドの年金制度を単純に「平均月額支給額」から見るとなかなかその違いが見えてこないです。

しかし、その内容を探っていくと、フィンランドの国民年金を自分で払う必要がないことや、国民年金と厚生年金の支給額がお互いに影響することなどがわかります。

 

では、安心した老後を過ごすにはどうしたら一番いでしょうか。

当たり前ですが、たくさん稼いでたくさんの厚生年金を払うしかないです。

 

 

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