日本入国に必須「フィンランドでの陰性証明書」の取得方法(2022年7月現在)

公開日:2022年7月28日  更新日: 2023年07月07日 関連分類:

 



 

日本からのフィンランド入国ルールの状況

 

2022年7月1日より、コロナウイルスによるフィンランドへの入国制限および入国必要書類等の条件が改正されました!

 

日本からフィンランドへの入国時、コロナ関連で必要な検査や書類が撤廃されました!

 

つまり、コロナ前に要していた書類のみでの入国が可能になりました。

(日本国民は、旅行後も3ヶ月間有効なパスポート、帰りのチケット、その他滞在目的に応じた証明書やビサや在留許可書)

 

マスクについては、飛行機内や場所によっては着用必須な場合がありますが、
フィンランド国内ではすでにマスクをしている人はほとんど見かけません。
(バスや電車、その他多く人が集まるところではちらほら見かけることも。)

 

それから、街中やレストランや公共トイレなど至る所で手指消毒用のアルコールが設置されているので、不安も拭えます。

 

しかし、逆に日本へ帰国する際には日本の入国ルールが継続されていますので、注意が必要です。

 

 

フィンランドからの日本入国ルール状況

 

日本に入国する前にいくつか条件をクリアする必要があります。

 

主に必要なものとその手順は:

①日本厚生労働省のMy SOSというアプリを入手
→アプリの設定、必要事項の登録
②出国前72時間以内のコロナ陰性証明検査と陰性証明書の取得
→検査機関の予約(機関によっては1週間後からしか予約が取れない場合も。)
③My SOS内の「検疫手続き事前登録サービス(ファストトラック)」を登録(到着6時間前までに!)
→取得した陰性証明書を登録

 

※滞在していた国によって日本入国必要条件が異なってくるため、
日本厚生労働省が公開しているこちらのサイトでチェックしてみましょう。

 

 

具体的な手順

 

さて、それでは次に上記①②③の具体的な手順をひとつずつ確認します。

 

①日本厚生労働省のMy SOSアプリを入手、またはWEBバージョンを使用

 

改めて、My SOSは日本の厚生労働省が配信している「健康居所確認サービス」です。

 

こちらのアプリをインストールして(またはWebバージョンを)開くと、あとは出てくるアナウンスの流れに従って個人情報を登録し、アカウントを作成します。

 

とてもわかりやすいマニュアルも、政府から発行されているのでご参照ください。

MySOSのアカウント登録(初めての方) iPhone
MySOSのアカウント登録(初めての方)Android
MySOS Web:検疫手続事前登録方法(アカウント登録からファストトラック登録まで)

 

 

②出国前72時間以内のコロナ陰性証明検査とその証明書の取得

 

さて、問題はここからです。

 

陰性証明書には、「検査の種類」や「採取する検体の種類」に規定があります。

 

日本で有効と認められる陰性証明の内容をまとめると、

  • 陰性証明書は英語または日本語のどちらかであること(他言語は認められません)
  • 検体採取から搭乗便の出発予定時刻までが72時間以内であることが必要
  • 陰性証明書内の明記必須項目(任意のフォーマットで良いが、以下全8項目が明記されていること)
    →氏名/生年月日/検査方法/採取検体名/検体採取日/結果/医療機関名/交付日
  • 有効な検査方法
    →PCR法(Polymerase Chain Reaction)
    →LAMP法(Loop-mediated Isothermal Amplification)
    →TMA法(Transcription Mediated Amplification)
    →TRC法(Transcription Reverse-transcription Concerted reaction)
    →Smart Amp法(Smart Amplification process)
    →NEAR法(Nicking Enzyme Amplification Reaction)
    →次世代シーケンス法(Next Generation Sequence)
    →抗原定量検査(Quantitative Antigen Test(CLEIA、ECLIA))
    (Antigen、Antibody、Rapid antigen(test/kit)など名前が似ているが認められていない検査方法もあるので要注意!)
  • 有効な検体名
    →鼻咽頭ぬぐい液(Nasopharyngeal Swab)
    →鼻腔ぬぐい液(Nasal Swab)抗原検査Antigent testでは認められない
    →唾液(Saliva)
    →鼻咽頭ぬぐい液・咽頭ぬぐい液の混合(Nasopharyngeal and Oropharyngeal Swabs)
  • 結果の受け取り方は決まった用紙でなくて良い。電子媒体でも紙でもOK。
    →電子の場合は本人による書き換えが可能なWord, Excel, メール本文は不可
    また、上記全8項目が明記されていることを必ず確認すること。

 

政府のWebに詳細が記載されておりますのでご自身でもご確認をお願いいたします。
また、上記WEBより、紙の陰性証明書用紙がダウンロードできます。

 

 

そして、フィンランドの「旅行者向け陰性証明検査」、正直に申し上げてお値段が高いです。。。

 

でも大丈夫!いくつかある検査機関の中でも、比較的お手頃な検査をしてくれる機関や、Finnairと提携して割引してくれる機関などもあります!

 

その中でも日本の検疫で有効な検査をしてくれる機関をご紹介いたします。

 

◆【Pihlajalinna】Finnairと提携、Finnairが推奨 = Finnairユーザーにお勧め!

 電子版証明書を希望の場合、はっきりした記載と解答がないため、必須8項目が記載されるか、テスト前に必ずご自身で確認をお願いします。→無い場合は紙版を申請しましょう。(万が一に備えて紙版を持参しましょう)

  • 検査方法:RT-PCR test
    (お値段の安いAntigenテストもあるが、Rapid Antigen test (迅速抗原検査)と記載があるため日本での有効性なし。)
  • 検体の種類:nasopharynx (鼻咽頭ぬぐい液)
  • 価格:RT-PCR test … 93€(検査代、電子証明書の発行代込み、紙の場合は追加30€)
  • 予約の有無:電話で予約制 +358 10 312 010
    (フィンランド個人番号をお持ちの方はこちらからWeb予約可
  • 備考:上記の価格で検査を受けるには予約時と検査当日に、搭乗予定のFinnairのフライト番号(6桁の英数字)を提示する必要があります。
  • 検査当日の持ち物:パスポート、搭乗予定のFinnairチケットの提示(e-チケット)、紙証明書の用紙(万が一)、クレジットカード
  • 検査結果:24時間以内に暗号化されたEmailでPDF陰性証明書が届く。紙での結果受け取りを希望の場合は営業時間内に再び病院に出向き、身分証を提示して引き換え(紙の場合は追加料金30€)。
  • 検査会場と営業時間
    Pihlajalinna Dextra (Munkkivuori)(月〜木8:00〜20:00、金8:00〜14:30、土9:00〜15:00)

 → Raumantie 1 a, 00350 Helsinki

【その他検査実施中の支店】※全てヘルシンキ
Pihlajalinna Dextra Infertility Clinic
Saukonpaadenranta 2, 00180 Helsinki

・Pihlajalinna Laser Tilkka
→ 
Mannerheimintie 164, 00300 Helsinki

・Pihlajalinna Pikku Huopalahti
→ 
Garden circles 2, 00300 Helsinki

・Pihlajalinna Tavastia
Puutarhurinkuja 2, 00300 Helsinki

 

◆【PR2You Oy 】Finnairのチケット提示で割引あり、Finnairユーザーにお勧め

 電子版証明書を希望の場合、必須8項目を網羅しているが、万が一のため必須8項目が記載されるか、テスト前に必ずご自身で確認をお願いいたします。→無い場合は紙版を申請しましょう。(紙版の申請が無料なので特に!)

  • 検査方法:RT-PCR test
    (お値段の安いAntigenテストもあるが、Rapid Antigen test (迅速抗原検査)と記載があるため日本での有効性なし。)
  • 検体の種類:nasopharynx (鼻咽頭ぬぐい液)
  • 価格:RT-PCR test … 99€(チケット割に該当しない場合は120€)(検査代、電子版証明書の発行代込み、紙の場合も追加料金なし!紙の場合は別途申告が必要。)
  • チケット割がある航空会社:Air Baltic, Finnair, Icelandair, Jetflite, Juneayo Air, Qatar Airways, SAS, TAP Portugal
  • 予約の有無こちらのサイトから予約制
  • 検査当日の持ち物:パスポート、搭乗予定のFinnairチケットの提示(e-チケット)、紙証明書の用紙(万が一)、クレジットカード
  • 検査結果:24時間以内に暗号化されたEmailでPDFが届く、紙での結果を希望の場合は営業時間内に再び病院に出向き取得する。
  • 検査会場と営業時間
    →Länsisatamankatu 23, 00180 Helsinki (月〜金9:00〜15:00)

 

◆【MEDIPLUSSI】Finnairユーザーではない方にお勧め!

 電子版証明書を希望の場合、必須8項目を網羅しているが、万が一のため必須8項目が記載されるか、テスト前に必ずご自身で確認をお願いいたします。→無い場合は紙版を申請すると安全です。(万が一に備えて紙版を持参しましょう)

  • 検査方法:RT-PCR test
    (お値段の安いAntigenテストもあるが、問い合わせた結果Rapid Antigen test (迅速抗原検査)であるため日本での有効性なし。)
  • 検体の種類:nasopharynx (鼻咽頭ぬぐい液)
  • 価格:RT-PCR test … 100€(検査代、電子版証明書の発行代込み、紙の場合は追加料金20€。紙の場合は別途申告が必要(日本用ですと言えば通じる)。)
  • 予約の有無こちらのサイトから予約制
  • 検査当日の持ち物:パスポート、紙証明書の用紙(万が一)、クレジットカード
  • 検査結果:翌日12:00までに(土日は14:00までに)暗号化されたEmailでPDFが届く、紙での結果を希望の場合は営業時間内に再び病院に出向き取得。
    (追加40€で迅速サービスあり。13:00までに検査を終えるとその日のうちに結果が届く。)
  • 検査会場と営業時間
    Messukeskus, Ratapihantie 17, 00520 Helsinki (毎日10:00〜17:00)

 

また、検査の予約をするのにもフィンランドでは電話回線や自身のネット環境があった方がよさそうです。詳しくは以下をご覧ください。

参考:フィンランド用短期滞在格安携帯ネットシムカードElisa Saunalahti Prepaid
参考:フィンランド用短期滞在格安携帯ネットシムカードDNA Super Prepaid

 

 

③My SOS内の「検疫手続き事前登録サービス(ファストトラック)」を登録

 

そして最後に、結果を受け取ったら①で登録したMySOS内の「検疫手続き事前登録サービス(ファストトラック)」に陰性証明書を登録します。

 

ファストトラックは、My SOSのトップ画面の左下、「検疫手続事前登録」ボタンから開始します。

 

あとはMySOS登録時同様に、流れに沿って登録を進めていくのですが、
ファストトラック内で登録することは以下4つ。

  1. 質問票WEB
    →簡単な個人情報やフライト情報、滞在先情報など。
  2. 誓約書
    →質問票で記入したことの確認と承認
  3. ワクチン接種証明書のアップロード
    「接種証明書アプリ」での書類取得が可能になりました!
  4. 陰性証明書のアップロード
    画像のみならずPDFでもアップロードができます。

 

こちらに関しても、政府発行の詳しいマニュアルがありますのでご参照ください。

 

※キートスショップ主催ヘルシンキ現地ツアー

せっかくフィンランドに旅行に来たのだから、首都ヘルシンキ以外も訪問したいという方におすすめのページです!ヘルシンキから行ける日帰りオプションツアーや、日帰りで訪れるこ…...続きを読む

 

最後に

せっかくのリフレッシュ旅行なのに、出発前から帰国のことを考えるのか。。

 

と、まだコロナの影響を感じざるをえないのが現状です。

 

しかも、出国72時間以内(3日以内)となると、旅行の日程によっては到着後すぐに検査を受けなくてはならないかもしれません。

 

しかし、検査は予約をしていけば30分もかからず終了します。あとは結果を待つだけ!

 

ですので、楽しい旅行プランを立てる際、一つお出掛け先を追加するくらいの気持ちで検査を日程に組み込んでおくことをお勧めします!(72時間以内の計算は確実に!!)

 

フィンランドも、入国ルールが緩和されたとて感染者がゼロになったというわけではありません。

 

現在東京ではまた感染者が急増しているとのことで、フィンランドでも今後どのように推移してくかはまだまだわかりません。感染状況によってはまた入国規制が変わることも予想されます。

 

引き続き、できる限りの感染対策(なるべく3密を避ける、こまめな手指消毒など)をして、また入国ルールを随時確認して、旅行を楽しんでください!

 

参考:フィンランド国境警備隊ウェブサイト
参考:在フィンランド日本大使館ウェブサイト
参考:日本厚生労働省ウェブサイト
参考:Finnairウェブサイト

関連記事

2022年9月7日より、日本帰国時の入国条件がついに緩和されるようです!待ちにまった「陰性証明書取得必須」が撤廃されます!My SOSやその他政府のHPなどの詳細が発表かつ変更が反…...続きを読む
フィンランドでは「待つ」ということに心広いです。日本とフィンランドの生活文化の違いが少し見えるかもしれません。「待つ余裕のある生活」は「心の余裕のある生活」につながる…...続きを読む
フィンランド旅行される方必見!セール時期に賢く買い物をしましょう。フィンランドのセール商品や値引き商品の値札の見方、そして注意点など、何が何でどれが安い?買い物をされ…...続きを読む
  フィンランドでは消費税(VAT、価値付加税)が24%でとても高いです。 ※フィンランド消費税は10%、14%、24%の3段階設定があります。商品によって消費税が低い…...続きを読む
人口わずか550万人でとても小さい国かつ位置的にも遠いフィンランド。そのためフィンランド語を聞いたことのある、馴染みのある方は少ないのではないでしょうか?どんな言語な…...続きを読む
フィンランドのプライベートサウナが宿泊部屋についているホテル7つをご紹介。共同のサウナがあるところは多いですが、入浴時間が決まっていたり知らない人と入るのはちょっとと…...続きを読む

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら