スイスの投資銀行CREDIT SUISSEから発表された2019年の報告によると、日本のミリオネア、つまり資産が100万ドルを超える人の数は2385人です。
ちなみに、米ドルでのミリオネアは日本円で約1億円ぐらいの資産を持つ人とのことです。
フィンランドはどうでしょうか。
同じ報告によるとフィンランドのミリオネアは1862人だそうです。
もちろん人口数は日本の方が断然多いので、人口に対するミリオネアの割合を見ないと実態が分からないですよね。
日本の場合、成人人口の中で約2.9%の人がミリオネアです。
約30人に1人の資産は1億円を超えているということです。
フィンランドの場合、成人人口の中で約2.4%はミリオネアです。
約50人に1人が1億円を持っているということですね。
つまり単純にも数字を見ると日本の方はやや貧困差が大きいということになります。
フィンランドのトップのお金持ちはどのぐらいのお金を持っているか
フィンランドのトップに並ぶ資産家はみんな大手企業のトップです。
特に上位5位の中で3人は同じ家族で、KONEという機械メーカー会社のオーナーたちです。
フィンランドで最もお金を持っている人はAntti Herlinという人で、彼の先祖がKONEを創立し、ビジネスを大きく成長させ、代々子孫に継承させてきました。
そしてKONEの先代の会長がなくなり、子供たちに継承させ、彼らが現在皆ビリオネアになりました。
※ビリオネアなので資産は100億を超えます。
ちなみに2019年のデータによるとAntti Herlinの資産は4.1ビリオンドルです
これは日本円に換算すると約4510億円です。
小国フィンランドでも最もお金を持っている人の資産はなかなかすごいですね。
フィンランドのトップ1/1000お金持ちはどういう人か
2019年9月に社会学者のAnu KantolaとHanna Kuuselaは自分がフィンランドのお金持ちに関する研究をまとめ、書籍として出版しました。
彼らはこの本を中で、フィンランド人の中で資産がトップ1/1000のお金持ちに対して研究してきました。
フィンランド人の中で、トップ1/1000のお金持ちの資産は全フィンランド人の資産の4割を占めています。
フィンランドの人口は約550万人なのでトップ1/1000のお金持ちの人数は約5000人です。
※この5000人は全て1億円以上の資産を持っています。
ちなみにこの5000人の平均年収は約8000万円です。
参考情報として、フィンランド統計局によると、2016年フィンランドの世帯平均年収は10万ユーロです。(約1200万円)
そして、Anu KantolaとHanna Kuuselaはフィンランド人のトップ1/1000の金持ちはどういう人か、どういう生活をしているか、どういう考えを持っているかを研究しました。
面白いことで彼らが調べてわかったことは、フィンランドのトップ1/1000のお金持ちの過ごし方や考え方は実に他の一般的なフィンランド人と大きく異なることがあまりないそうです。
本当に違うことは一生懸命働き、成果を出したことだそうです。
フィンランドのお金持ちは目立ちたくない
面白いことでフィンランドのお金持ちは自分のことを目立たせようとしないです。
彼らにとって、お金を持っていることは自分が神様になったことではないそうです。
さらに彼らの一部は自分のことを「ごく普通な人」と述べているのです。
面談を行った一人のお金持ちの対象者は面白い例を挙げています。
彼の奥さんは彼の資産がどのくらいあるかを知りませんでした。
そして、生活している中、彼の妻は家庭の収支に心配する時期があり、自分の家を買うこととか夢でさえ思ったことがなかったそうです。
これほどフィンランドのお金持ちは自分の資産を人に言わないのですね。
高い税金を払うのを嫌がり、頑張らない人への批判が強い
フィンランドの相続税は非常に高いので、多くの金持ちは嫌がります。
年配な方は自国のフィンランドが好きでずっと住みたいですが、若い人は積極的に海外移住を考えるそうです
また、お金持ち達はフィンランドの社会福祉制度自体がフィンランド社会の一つの問題として考えているそうです。
社会福祉制度が整っていることは非常に良いことだが、社会の中で多くの人は社会福祉制度を濫用・搾取していると彼らは思います。
例えば、多くの人は仕事を頑張って自ら見つけようとせず、ただ国からお金をもらって生活しているとか。
こういう社会制度は人々にもっと働くような促すことができず、働かない人を作り出すだけだとお金持ちたちは思っています。
また、一部の若者は自分ができなかったことの面倒を国が見るべきだと思っていることにお金持ちたちも問題だと考えているそうです。
更に、低所得者層に対しての批判も強いです。
低所得者層の人々は怠け者で、自分から何か新しいことを始めようとしない人々であり、自分のことや自分の未来に責任感を感じない人々だとお金持ちたちは思っています。
最も幸せな国のお金持ちは決して皆幸せを感じるとは限らない
フィンランドは国連幸福度ランキングで世界1位に評価されています。
しかし、世界で最も幸せな国で生活するお金持ちはみんな自分のことを幸せと感じるとは限りません。
もちろん、彼らはお金を持っていることで選択肢が増え、生活に困ることが少ないです。
少なくとも好きな食べ物は自由に食べれます。
しかし、彼らはいろんなことに苛立ちます。
例えば、国の税金、いろんな面倒な審査手続き、労働組合への対応、一般人からの羨ましい目線などなど。
世界で最も幸せな国お金持ちにも様々な悩みがあるようですね
レート:ユーロ=120円
引用資料:A portrait of the richest of the rich in Finland
引用資料:Wikipedia List of largest companies in Finland
引用資料:One-half of all households had a net wealth of over EUR 107,200 in 2016
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1.フィンランド 北欧というと?
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2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
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「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
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「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
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