ムーミン75周年記念!映画「ムーミン谷の彗星」が新しくなって登場!その秘話とは?

公開日:2020年6月7日  関連分類:

写真引用:MOOMIN CHARACTERS️️ANIMATION©️DENNIS LIVSON&KINDERNET

 

現在フィンランドではまたムーミン一家が世間を騒がせています。

 

実は今年2020年はムーミン75周年記念!

 

1945年に最初の小説「小さなトロールと大きな洪水」が発表されました。

 

この最初の小説が基盤となった「ムーミン谷の彗星」が翌年に続けて出版。

 

 

日本では1992年に劇場版として「ムーミン谷の彗星」が公開されたことは有名ですね。

 

さぁお待ちかね!

 

この1992年劇場版がまたリニューアルされて2020年の今年、世に登場します!!

 

 

 

 

「ムーミン谷の彗星」小説から劇場版になるまで

フィンランドでこの物語の劇場版が公開されたのは、日本よりも1年ほど遅れた1993年4月。

 

もちろんフィンランドでもかなり人気が高い映画で年間176,000人も動員しました。

 

 

この作品、今では「ムーミン谷の彗星」という題名作として有名ですが、

 

トーベ・ヤンソンが最初に題した小説の名前はKometjakten(コメットハント)。

 

 

しかし、何故だか1968年に修正版を発行しています。

 

内容の変化としては登場するキャラクターの猫と類人猿が置き換えられています。

 

そしてその修正版の小説名はスウェーデン語で「Kometen kommer(彗星がやってくる)」と変更されました。

 

 

そして1992年、この小説を基盤としたアニメーションの劇場版をフィンランド・日本・オランダで共同制作されました。

 

この劇場版「ムーミン谷の彗星」はムーミン最初の長編映画なのです。

 

 

劇場版「ムーミン谷の彗星」のリニューアル、裏では大変だった

1990年初頭に制作された「ムーミン谷の彗星」の劇場版ですが、

 

リニューアルするにあたってフィンランドチームはこのアニメーションのフィルム元を手に入れなければなりませんでした。

 

実はそれがフィンランドではなくどう言うわけか日本に。

 

 

それもオリジナルのフィルムや紙素材の原画はとても古く足りないものもあり、

 

更には非常に悪い状態だったようです。

 

 

そのため、一度目の日本渡航では、これらをフィンランドチームに手渡すことを日本当局が拒否。

 

 

もう一度がんばってみようと二度目に別の映画プロデューサーが日本に飛び、

 

やっとのことで元の映画フィルムを手に入れることができたようです。

 

 

それでもこのことはとてもラッキーが重なってのこと。

 

 

以前の劇場版「ムーミン谷の彗星」と2020年版はどこが違う?

写真引用:MOOMIN CHARACTERS️️ANIMATION©️DENNIS LIVSON&KINDERNET

 

1990年代に制作された劇場版「ムーミン谷の彗星」と2020年版の違いは

 

もちろん、より良いアニメーションに改善されたことも大きいですが、

 

実は他にもあります。

 

 

最も興味深いところは、ムーミン家族が夕食を食べるシーンで見られます。

 

 

オリジナルのシーンでは、夕食時にワイングラスに入った赤い飲み物を飲むシーンがあります。

 

これは誰がどう見ても赤ワインでしょう。

 

 

しかし、新しい劇場版ではこのグラスが削除されています。

 

何故、こんな些細なところを気にしたのか?分かりますか?

 

 

 

 

ムーミンは親子で楽しんで見てもらいたい思い

フィンランドチームがワイングラスを削除した理由、、、

 

「2歳の子供でも両親と一緒に見ることができる映画にしたい」と言うこと。

 

これは今回リニューアルするにあたってとても重要なことでした。

 

 

そう、フィンランドの映画には年齢制限が厳しく規制されていて、

 

1990年の頃よりも現代ではより厳しくなっています。

 

 

例えばフィンランドでは、

 

ディズニーとピクサーの子供向け映画は、7歳未満の子供の視聴を禁止しています。

 

理由は様々ですが、オリジナルの劇場版「ムーミン谷の彗星」に登場したワイングラスも年齢制限の問題に大きく関わってくるもの。

 

 

「何歳であろうとムーミンを愛してもらえることが重要なんだ。私自身はよくワインを飲むけどね。笑」

 

 

と、2020年版「ムーミン谷の彗星」の映画プロデューサーであるアンッティ・ヨキネン氏(Antti J. Jokinen)。

 

 

 

 

この2020年版「ムーミン谷の彗星」はフィンランド語、日本語、スウェーデン語、英語版が制作されています。

 

ヨキネン氏によれば、目標はこの映画を世界中に配布することだそう。

 

 

皆さんも今年2020年、よりもっとムーミンが好きになることでしょう!

 

 

情報・引用:Iltalehti -Mitä ihmettä? Viinilasit jouduttiin poistamaan rakastetun Muumi-elokuvan uudesta versiosta – Suomen laki tuli tielle

 

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