日本に住んでいる場合、外国人が周りに多くいるとあまり感じないですよね。
日本にいる外国人の大多数は中国人や韓国人ですので、見た目が近い分、あまり気付かないかもしれません。
そして、ヨーロッパにあまり行ったことない方にとって、ヨーロッパ人は金髪の白人というイメージが強いかもしれませんが、近年は各国の移民政策によってヨーロッパでも様々な国の人や人種の人が住むようになってきました。
特に移民の受け入れに積極的なドイツやスウェーデンの都会に行けば、外国人や外国バックグランドの人が目立つでしょう。
英語圏のイギリスならば、もっともっと外国人が多いでしょう。
では、フィンランドはどうでしょうか?
長身で、金髪の白い人というイメージを一般的に持つフィンランド人ですが、実に近年同じく多くの移民を受け入れており、特に首都圏のヘルシンキでは外国人の姿が目立ちますね。
では、果たしてフィンランドにはどのくらい外国人がいるでしょうか。
どの国から来た外国人が多いでしょうか。
フィンランドに住む外国人は人口の10%弱
2019年12月31日時点でフィンランドの人口は約552万人です。
その中で、フィンランド人の親を持つフィンランド人は510万人(92%)。
外国人の親を持つフィンランド人やフィンランドに住んでいる外国人は42万人(8%)。
※括弧内は対人口の割合です。
この42万人の中、フィンランド生まれの人は7万人で、海外生まれで外国人の親を持つ人は35万人(6%)です。
なので、外国バックグランドを持つ方はフィンランド人口の8%くらいとなります。
その多くはヘルシンキ都市圏に住んでいるので、ヘルシンキでは結構目立つ存在です。
フィンランドに住む一番多い外国人はエストニア人
フィンランドに住む外国人の数は年々増えています。
1990年には2.5万人程度でしたが、2000年には約9万人、2010年には約16万人まで増加しました。
2019年にフィンランドに住む外国人(フィンランド国籍を持たない人)は約26万人(5%)です。
その中で、一番多いのは隣国エストニアから来たエストニア人で、約5万人います。
それもとても理解しやすいことで、フィンランドはエストニアと言語も文化も近いし、距離もフェリーで2時間半程度で行けます。
そして、同じEU圏内なので、フィンランドに住むための在留許可申請が不要で、ハードルがとても低いです。
そして、フィンランドの賃金水準が比較的に高いので、フィンランドで仕事に就きたい人が多くてもおかしくないでしょう。
その次は同じく隣国のロシア人で、約2万8千人います。
3位以下はイラク人、中国人、スウェーデン人、タイ人、インド人、アフガニスタン人、シリア人、ソマリア人、ベトナム人です。
日本人はフィンランドに住む外国人のトップ30に入っていません。
フィンランドに住むロシア人やヨーロッパ人はフィンランド人と人種が近いため、あまり目立ちません。
目立つ外国人はやはり中東系のイラク人やアフリカのソマリア人、そして東南アジアのベトナム人です。
フィンランドでもっとも話される外国語はロシア語
「国籍」と「話す言語」が一致しないのはよくあることです。
例えば、フィンランドに住んでいて、フィンランド国籍を持っているが、母国語は日本語という方は普通にいます。
日本出身で日本語を母国語として話していても、フィンランド国籍を持っていれば、統計上外国人としてカウントされません。
そのため、フィンランド国籍を持っている外国出身者の状況を含めて統計的に把握したいなら、「話す言語」で見たほうがわかりやすいでしょう。
フィンランドで最も話される外国語は下記の通りです。
- ロシア語(約8万人)
- エストニア語(約5万人)
- アラビア語(約3万人)
- 英語(約2万人)
- ソマリ語(約2万人)
- クルド語(約1万5千人)
- ペルシア語(約1万4千人)
- 中国語(約1万3千人)
- アルバニア語(約1万1千人)
- ベトナム語(約1万人)
やはりトップを占めるのは隣国のロシアとエストニアですね。
そして、中東系のアラビア語とペルシア語は3位と7位にランクイン。
東アジアの中国語は8位。
東南アジアのベトナム語は10位。
隣国、難民、留学ブームなどが外国人が滞在する主な理由
あくまでも「筆者調べ」ですが、フィンランドに住む外国人やフィンランド籍を持つ外国人がフィンランドにいる理由の多くは「隣国、難民と留学ブーム」だと思います。
隣国のロシア人やエストニア人の多くはより高い生活環境や高い賃金のためにフィンランドに留学して滞在するか、フィンランドで仕事を見つけて滞在しています。
距離が近いのは一つ重要な理由ですね。
(距離が近くても自国に高い賃金水準や生活環境を持つスウェーデン人はフィンランドに住む動機は低いですね)
次は難民ですね。
イラク系、シリア系、アフガニスタン系やソマリア系の難民はフィンランドの外国人の一大グループです。
外見や人種も違えば、宗教も違うので、フィンランドでは非常に目立つ存在です。
フィンランドクラスに行くと彼らに囲まれることがよくあります。(筆者経験)
そして、ベトナム系は筆者にとって目立つ存在です。
ヘルシンキの町で東洋人の顔を持つ人を見かけたら、およそ半分の確率でベトナム人です。
ベトナム系は50年前にベトナム戦争で移民してきた人のグループと近年留学に来たグループと分かれます。
50年前に来たグループではすでに第二世代が大きくなり、フィンランド語とベトナム語を同時に話せる人が多いです。
ここ10年間ベトナムに留学ブームがあり、その多くの留学生はそのままフィンランドに残り、一つ大きいなグループになっています。
日本人はフィンランドでは外国人の中で数少ない存在です。
その多くはフィンランド人の配偶者です。
日本企業の駐在者や留学生も多いですが、ずっとフィンランドに住み続けるわけではないので、配偶者が日本人コミュニティの中心という感じですね。
国籍別と言語別で見たフィンランドに住む外国人事情ですが、楽しんで頂ければ嬉しいです。
参考:Statistics Finland Immigrants and integration
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)