今回ご紹介したいフィンランド隣国の旅は「スウェーデン北部にある有名なハイキングルート『キングストレイル』」です。
筆者がこのハイキングルートを知るきっかけは実にたまたま昨年ノールウェーに行く途中でAbiskoを経由した際に気付いただけで、ずっと昔から知っているわけではなく、Abiskoの絶景に惹かれ、調べてみたところでこのハイキングルートを知ることができました。
キングストレイルはスウェーデン北部にあり、南北方向に渡り、全長467キロもあるとても長いハイキングルートです。
その中で最も有名な部分は最北端部分のAbiskoからKebnekaise約120キロの区間ですね。
筆者が今回訪ねたのもこの区間でした。
キングストレイルの由来は実に長く、その運営主体であるSTF(スウェーデン観光協会:非営利組織)が100年も前から山小屋を買ったり、山小屋を建てたりして徐々に山エリアへのアクセス改良され、キングトレイルの知名度も徐々に上がってきました。
現在になってはヨーロッパ最も有名なハイキングルートの一つまでなっています。
絶景中の絶景が毎日見れる!
キングストレイルのAbiskoからKebnekaise区間(以下キングストレイルと言う)は毎日壮大な絶景が楽しめるルートです。
氷河期時代から残されてきた巨大なU字谷、壮大な距離感と景観、森林境界線を越えた場所で30~40キロまでも見渡せる世界。
そんな絶景を文字で表現するには限界があります。
山小屋が点在し、ショップまである利便性
キングストレイルのAbiskoからKebnekaise区間には8つの宿泊施設があります。中には二つのツーリストステーション(AbiskoとKebnekaise)、五つの山小屋(Abiskojaure、Alesjaure、Tjäktja、Sälka、Singi、)と一つのコテージ施設(Nikkaluokta)があります。
筆者は合計9日間の旅で踏破してきました。
下記はまとめです。
1日目:ヘルシンキ→Kiruna→Abisko:サウナあり、大ショップあり(飛行機、バス)
2日目:Abisko→Abiskojaure:サウナあり、ショップあり(ハイキング、距離13キロ、高低差100メートル増)
3日目:Abiskojaure→Alesjaure:サウナあり、ショップあり(ハイキング、距離22キロ、高低差300メートル増)
4日目:Alesjaure→Tjäktja:サウナなし、ショップなし(ハイキング、距離13キロ、高低差200メートル増)
5日目:Tjäktja→Sälka:サウナあり、ショップあり(ハイキング、距離13キロ、高低差150メートル増、300メートル減)
6日目:Sälka→Singi:サウナなし、ショップなし(ハイキング、距離12キロ、高低差100メートル減)
7日目:Singi→Kebnekaise:サウナあり、大ショップあり(ハイキング、距離14キロ、高低差150メートル増、150メートル減)
8日目:Kebnekaise→Nikkaluotka:サウナあり、ショップあり(ハイキング、距離19キロ、高低差200メートル減)
9日目:Nikkaluotka→Kiruna→ヘルシンキ(バス、飛行機)
利便性(1)区間距離が適切
まずは宿泊施設の間の距離は12~22キロくらいなので、非常に長い距離も短い距離もありません。
その多くは12~14キロで、一日22キロともう一日19キロなので、長い距離を一日でカバーする必要がないです。
利便性(2)高低差が少ない
基本的にルートの多くは谷間を歩き、山頂を登ることはありません。
そのため、一日内でカバーする高低差は3~4百メートル程度で、急斜面を登ったり下がったりすることも基本的にありません。
こういう意味でも歩きやすく、体力配分も比較的にしやすいですね。
利便性(3)サウナとショップ付き
ルート上にある8つの宿泊施設の中、6つにサウナとショップはついています!
つまり、サウナで冷えきって疲れ切った体を癒すことができるのです!
その同時に、山奥にいながら暖かいシャワーを浴びることもできます!!
これ以上に幸せなことはありません!
また、6つの宿泊施設に食料品ショップがあります。
つまり、最初から全日程分の食料を背負っていく必要がないのです。
筆者は全日程の食料品を背負っていきましたが、最初は18キロで、最後は13キロです。なので、食料品だけで5キロくらいもあります。
ショップをうまく利用すれば、毎日背負う食料品の重さを1キロ前後にコントロールすることができますね。
利便性(4)宿泊施設は予約可能
全ての宿泊施設は事前にネットで予約することができます。
そのため、混雑しやすいハイシーズンでも確実に泊まるベッドを確保できます!
利便性(5)宿泊施設の設備
更に、すべての宿泊施設に簡易キッチンが付いています。
ガスストーブが付いているので、お湯を沸かしたり、食料品を調理したりすることができます。
お水は川から汲めますので、何の心配もありません。
また、すべての施設に敷き布団、ブランケットと枕が付いています。
なので、シーツ類やカバー類もしくは寝袋一つを持参すれば暖かく寝れるのも便利ですね。
その他、追加情報
キングストレイルの夏季ハイキング期間は6月中旬から9月前後までです。
その中でも7~8月には蚊がとても多く、厳重な注意と十分な対策が必要です。(ではないと、景色が楽しむところではなくなりますね)
もちろん、北極圏内にあるので、同じ時期でも毎年の気温や天気が変わったりしますし、天気予報もなかなかあてにならないのは現地の状況です。
例えば、例年より遅い・早い大雪が降ったり、暑く・寒くなったりするのはおかしいことではありません。
また、この記事にあった宿泊施設について、下記の通りに説明します。
・ツーリストステーション:施設規模が大きく、人数容量も大きい。電気が供給されており、水道やシャワーも完備。トイレは水洗。STFが運営。
・山小屋:電気や携帯信号がなく、水は川から自分で汲んで使う。トイレは乾式。STFが運営。
・Nikkaluoktaの宿泊施設はSTFに属せず、独立運営されています。電気水道シャワー完備。トイレは水洗。
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)