『宝物が大好き』スニフ:ムーミンキャラクター紹介

公開日:2017年11月17日  更新日: 2020年01月02日 関連分類:

ムーミンの物語で最初から登場し、物語全体に渡ってよく登場する主要キャラクターの一つである「スニフ」。

 

カンガルーのような姿をしているスニフはどのような人物でどのような特徴があるかをご紹介していきたいと思います。

 

スニフって何?

スニフは、フィンランド人の小説家トーベ・ヤンソンが書いたムーミンの物語に登場した重要な人物(キャラクター)です。

 

ムーミン小説の一作目『小さなトロールと大きいな洪水』の最初から森の中で登場し、「小さな動物」と呼ばれていました。

 

その森でムーミンとムーミンママに出会ってからずっと一緒に旅しています。

 

見た目はツチブタやカンガルーのような外見の生き物で、ムーミン谷に行ってからムーミン屋敷にムーミンたちと一緒に住んだりしています。

 

ムーミンパパの友達のロッドユールとソースユールの子どもです。

※写真はMoomin.comより引用

スニフってどんな性格?

高価なものが大好きで特に宝石が大好物。

 

典型的なマテリアル主義者で。

 

所有することが幸せにつながるとかたく信じています。

 

彼が人助けをするのは、そうすることで自分自身も得をすると思っているときのみです。

 

高価なものを全て欲しがるムーミンやほとんどのものを持ちたくないスナフキンとは全く逆の価値観ですね。

 

それと同時に彼はとても臆病で自分のことを中心に考える人です。

 

森に入ると「怖いよ!お家に帰る!」とよく言います。疲れたらすぐに「嫌だよ!この旅」と言い出します。

 

更に、スニフはよく自分を大きく見せようとしています。他の人が何かトラブルを解決したら、スニフはよく「私も一緒にやったんだ」と言います。

 

しかし、ムーミン一家にトラブルを持ち込んで来ることも多い彼ですが、

どこか憎めない、味のある素敵なキャラクターです。

 

 

※下記の幻いムーミンシートの模様は『小さなトロールと大きいな洪水』小説の最後にスニフがムーミン谷に到着し、ムーミン屋敷の屋上にかかっていた真珠のネックレスを見つけた一つのシーンです。真珠のネックレスを見つけて大喜びですね!

※写真中の製品:幻の ムーミン シート: スニフ / ヴィンテージ品 / フィンランド 北欧

 

 

スニフの出てくる物語

ムーミン谷の仲間たち】という短編童話にスニフを主人公にした話があります。

 

ムーミンに、自分の大切なものを誰かにあげたら10倍にになって返ってくると言われた彼は、

一番大切にしていたぬいぐるみの子犬セドリックを人にあげてしまいます。

 

ムーミンとしては、博愛精神を説いたつもりだったのかもしれませんが、

スニフはそのまま、目に見える形で物が倍増して返ってくると思ったのでしょう。

 

変なところで純粋な彼は、馬鹿正直に本当に一番大切なものを他人にあげてしまい、

あげた瞬間からひどく後悔します。

 

何も食べず、眠りもせず、一言も話さないほどに。

 

そんなスニフにスナフキンは教訓として『物を人にあげる事で人生に楽しみが生まれ、豊かになった大富豪の大叔母さん』の話をします。

 

『モノより思い出』という内容の話なのですが、そのような価値観を持たないスニフには受け入れられません。

 

 

 

したい放題にスナフキンの話の邪魔をします。

 

物語の最後には、もらわれ先で粗末に扱われ捨てられたたセドリックを

スニフが拾って帰ります。

 

10倍の値打ちになって返ってくるどころか、元の価値以下になって返ってきたセドリックを

スニフは大事に可愛がった。

 

という結末なのですが、

 

このお話からも感情をあらわにして自分の思いをぶつけたり、

 

泣きはらして赤くなった目でムーミンママに愚痴をこぼすスニフは

小さい子どものようでとても愛らしいですね。

 

わがままで自分勝手だけど、純粋でかわいいスニフ。

 

ついつい応援してあげたくなります。

 

秋も深まり、段々と寒くなってきたこの季節。

ご自宅でゆっくりコーヒーでも飲みながら、ムーミンの世界に浸ってみませんか?

 

 

※写真中の製品:ムーミン マグ カップ : ストックマン150周年 2012年 限定 / Arabia / フィンランド 北欧

 

 

筆者からの一言

ムーミン物語の原作者であるトーベ・ヤンソンがムーミンの物語に登場する様々な人物に対し、それぞれ独特な性格を与えています。

 

スニフはそれほど「ポジティブ」な人間性ではないですが、「本来の人間性」に最も近いかもしれないと筆者は思います。

 

言い換えますが、あまり好まれないキャラクター「スニフ」はもしかしたら我々の姿に最も近いかもしれませんね。

 

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